上島珈琲店 既存店リニューアル注力 空間演出と商品毎月刷新の両輪で

UCCグループで外食を担当するユーシーシーフードサービスシステムは、主力業態の上島珈琲店で既存店のリニューアルとメニュー強化を加速させる。

11日に取材に応じた上島成介社長は「空間演出の向上と商品についても毎月リニューアルする。従前は2か月から2か月半のスパンで商品を改廃していたが、上島珈琲店に来れば常に新しいものがあると思ってもらえるようにしていく」と語った。

空間演出の向上は、オペレーションの向上と客席空間の向上の両輪で取り組む。内装は来店客の世代交代に伴い若返りを図っていく。顧客と親密な関係を構築するカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)も重視。「ITを活用し、キャッシュレスや事前決済で利便性を上げていくことにまで踏み込んでいこうと検討している」。

上島成介社長(ユーシーシーフードサービスシステム)

12日に期間限定発売した新メニュー3品は、間口拡大を狙いミルクメニューが中心となっているが、全体の方向性としては「ブランディングの一環としてコーヒー感をもっと上げていきながら日本独特の喫茶店文化を継承・進化させていく」。

直近でこの考えを体現したのが、上島珈琲店の次世代型ブラッシュアップモデル店として今年オープンした赤坂一ツ木通り店で、新型ネルドリップマシンやアイスブリュードコーヒーサーバーを採用している。

今後は既存店の見直しに注力し、「上島珈琲店ブランドとしてUCCブランドに価値貢献していく」考えだ。

新メニュー 数よりも質 希少な国産はちみつなど使用

馬場通博部長(ユーシーシーフードサービスシステム)
馬場通博部長(ユーシーシーフードサービスシステム)

新メニュー3品は「日本蜜蜂のはちみつミルク珈琲」「W DRIP SHOT 胡桃」「ジャスミンミルク紅茶」で、ともに「数量を追うのではなく、質にこだわって提供していく」(馬場通博営業本部営業企画部コーヒー企画担当部長)。

「日本蜜蜂のはちみつミルク珈琲」は、年に1度しか採蜜できない和歌山県の日本蜜蜂のはちみつを使用したのが特徴。同はちみつは「養蜂家というよりも、お爺さんたちが趣味で集めているはちみつで、4つある仕掛けのうち3つが熊に食べられたりする希少なもの」となる。

また、西洋蜜蜂はひとつの花からのみ採蜜するのに対して「日本蜜蜂のは“百花蜜”と呼ばれ、山桜などさまざまな花から採取された蜜で花粉の風味も感じられる。したがって採蜜のタイミングや場所によって味が異なる」という。

「W DRIP SHOT 胡桃」は、一度抽出したコーヒーを新たなコーヒー粉でさらにろ過・抽出するダブルネルドリップでつくられた「濁りをろ過し濃厚なのにクリアな味わい」のコーヒーに胡桃のペーストを合わせた。

「ジャスミンミルク紅茶」は、ジャスミン茶葉を多めに使用し、ミルクを合わせた華やかな香りの優しいミルク紅茶に仕立てられている。