カゴメ「野菜生活ファーム」 農業・製造・観光の一体型施設 長野で来春開園

カゴメは、来年4月下旬に長野県諏訪郡富士見町に農業・農産物加工事業・観光事業を一体化した「カゴメ野菜生活ファーム富士見」(河津佳子社長、カゴメ100%出資)を開園するが、観光施設の象徴となる交流棟の起工式が5日、名取重治富士見町長や施工業者である山浦速夫ヤマウラ社長らを招いて現地で行われた。

同施設は、交流棟(観光施設)を中心に、農産加工を担う富士見工場、農業を担う八ヶ岳みらい菜園が連携した、農業・食品製造(工業)・観光一体型の野菜のテーマパーク。観光施設の敷地面積は約7千㎡。交流棟では収穫した野菜を使ったスムージーやジャム作りが体験できる。また、施設内のレストランでは旬の新鮮な高原野菜を使った食事が食べられ、ショップではカゴメ商品をはじめ新鮮な高原野菜や地元の産品、オリジナル商品なども販売する。来園数は年間3万人を見込んでいる。

起工式では、施主を代表してカゴメの三輪克行取締役専務執行役員が次の通りあいさつした。

三輪専務あいさつ

当社は1968年にここ長野県富士見町にカゴメ富士見工場を創設し、現在はカゴメの主力工場として「野菜生活ブランド」など紙パック入り野菜ジュースの生産、高原野菜の加工を行っており、今年は創設から50年を迎える節目の年となる。

そこで富士見工場と隣接する約10 haの土地で、「農業」「食品製造」「観光」が連携する新たな取り組みを来年4月からスタートする。5年ほど前に、広い遊休農地を新たな野菜農園として活用できないかという構想が生まれ、地元や農地所有者と調整、準備を進めてきた。

「農業」「食品製造」「観光」がそれぞれ独立して存在するのではなく、工場の排温水を農場で再利用すること、また、農場で採れた野菜を工場で商品に利用したり、観光施設内のショップやレストランでメニューにしたり、八ヶ岳の広大な自然を背景にそれぞれが連携することで、農業や食、そしてこのエリアの魅力が体験できる、いわば「体験型の野菜のテーマパーク」だ。

「農業」は八ヶ岳みらい菜園、「食品製造」はカゴメ富士見工場、そして、レストランやショップ、体験教室を運営する「観光」はカゴメ野菜生活ファームがそれぞれ担う。来園者が、カゴメのファン、地元富士見町のファン、長野県のファンになってもらうことで地域の活性化にも貢献する。