ヤマザキグループ 吉田住吉工場が竣工 垂直統合の惣菜づくり進化

総合惣菜メーカーのヤマザキ(静岡県榛原郡吉田町)は、ヤマザキグループ総合研究所敷地内に建設を進めていた吉田住吉工場が24日に竣工した。チルド包装惣菜、原菜加工センター、グラタン製造工場を1か所にまとめた新工場で、グループ生産体制の合理化・生産性向上とともに、同社の強みである原料から最終製品までをつなぐ、垂直統合型の商品づくりを強化する。

吉田住吉工場は敷地面積1万925㎡、延床面積1万2千868㎡、地上2階建て。チルド包装惣菜、原菜加工センター、大手CVS向けのグラタンを製造するユニフーズ本社工場の3つの生産棟で構成する。投資額は30億円強。

新工場の生産能力(日産)はチルド包装惣菜16万食、グラタン4万食。主力生産拠点である川尻工場の機能を移転集約し、約2倍に増強する。原菜加工センターはかぼちゃ、玉ネギ、にんじんなど、主力製品で使用する野菜の前処理加工を集中化することで、加工技術と生産性の向上につなげる。

グループのユニフーズのグラタン工場は生乳タンクを完備し、静岡・北海道の酪農家から直接仕入れた生乳をホワイトソース作りに活用。チーズも原木を工場内でカットし、出来たてのホワイトソースに乗せて焼き上げるこだわりの製法で、高品質なグラタンを供給する量産体制を増強した。

ヤマザキグループの総合研究所敷地内には、今回竣工した新工場のほか、サトイモなどの試験農場、堆肥工場などの施設が同居。原料の栽培から加工技術・製造・商品開発など、畑から食卓までをつなぐ「垂直統合型の商品づくり」の拠点として機能を整えた。

ヤマザキの山崎朝彦社長は「新工場は野菜加工などの新たな設備を導入し、グループの可能性を広げていく拠点となる。常に新しいことにチャレンジし、社会に役立つ事業を展開していきたい」と意気込みを語った。