鹿児島県・伊仙町篇④
徳之島コーヒー生産者会に新風 満田文則さん 基盤安定させコーヒーに挑む

徳之島コーヒー生産者会に異業種の経験を持つUターン者やIターン者が入会し新風が吹き込まれようとしている。

3児の父の満田文則さん(40歳)は、少年期を徳之島で過ごし大阪で就職。パン職人として10年以上働き、次に介護の仕事を経て17年3月に移住した。現在、叔父の跡取りとして徳之島町にある満田農園で働き、ショウガやキャベツなどの生産を手掛ける傍らコーヒーの生産に挑んでいる。「移住したのは徳之島で子育てをしたいためで、仕事は何でもよかった」と語る。

コーヒー畑は、満田農園内の高台にある木々に囲まれた約5aの土地を予定。雑草が生えないように定期的に耕しコーヒーの苗木の植樹を待つばかりとなる。苗木は自宅で栽培している。

その間、叔父の仕事を引き継ぎながら農業を学ぶ。「農業経験ゼロからのスタートで、いろいろな人に教えてもらいながら取り組んでいる。ショウガやキャベツで農業のノウハウを身につけて基盤を安定させてからコーヒーに本腰を入れていきたい」と意欲をのぞかせる。(写真下記事続く→)

コーヒー畑予定地(満田農園)
コーヒー畑予定地
コーヒー苗木(満田農園)
コーヒー苗木
アオギリミカン
アオギリミカン

徳之島コーヒー生産者会に異業種の経験を持つUターン者やIターン者が入会し新風が吹き込まれようとしている。

3児の父の満田文則さん(40歳)は、少年期を徳之島で過ごし大阪で就職。パン職人として10年以上働き、次に介護の仕事を経て17年3月に移住した。現在、叔父の跡取りとして徳之島町にある満田農園で働き、ショウガやキャベツなどの生産を手掛ける傍らコーヒーの生産に挑んでいる。「移住したのは徳之島で子育てをしたいためで、仕事は何でもよかった」と語る。

コーヒー畑は、満田農園内の高台にある木々に囲まれた約5aの土地を予定。雑草が生えないように定期的に耕しコーヒーの苗木の植樹を待つばかりとなる。苗木は自宅で栽培している。

その間、叔父の仕事を引き継ぎながら農業を学ぶ。「農業経験ゼロからのスタートで、いろいろな人に教えてもらいながら取り組んでいる。ショウガやキャベツで農業のノウハウを身につけて基盤を安定させてからコーヒーに本腰を入れていきたい」と意欲をのぞかせる。

ただし現実は厳しい。「跡継ぎで帰ってきたら昨年は、アオギリミカン300本が大不作で全く売上げにならず、またジャガイモが大きく値崩れし300万円の貯金を取り崩した」と振り返る。

基盤は、契約栽培しているショウガとキャベツ。得意先が全量を買い取るため値崩れを起こすことなく安定的な収入が見込める。

「ショウガ畑は30aほどあり、10a当たり2・5tの収量でよいほうだと思っていたが、お得意先様から最低でも5tだと聞き、収量アップを目指したい。ショウガの卸値はキロ250円と金額がいい」と述べる。

キャベツの栽培は移住後に着手した。昨年、荒地をチェーンソーで草刈りし、刈り取り乾燥させた草木を燃やし最後はユンボ(パワーショベル)で仕上げてキャベツ畑へと様変わりさせた。

ミカンやジャガイモは副産物と位置づけており「少しでも多く収穫できるようにする」。ミカンはアオギリミカンを含め計5種類を栽培している。

コーヒーの栽培は、生産者会の方針に則り無農薬で行うものの、その他の作物はこの限りではないという。(写真下記事続く→)

ショウガ畑(満田農園)
ショウガ畑
収穫後のキャベツ畑(満田農園)
収穫後のキャベツ畑
カミキリムシに食われた枝

「農薬は使用方法さえ間違わなければ残留もなく“作物のお薬のようなもの”だと教わった。ミカン畑はカミキリムシが大敵。カミキリムシに食われた枝は切り落とすしかなく、カミキリムシは駆除しきれない。捕まえて首を役場に持っていくと一匹30円で買い取ってくれる」と説明する。

満田さんにとってコーヒーの栽培は夢や希望だという。「コーヒーという響きが格好いい。叔父の思いを受け継ぎながら新しい6次産業に取り組むのもありだと考えている。将来は、大阪に揚げパンとコーヒーのお店を持ちたい。できれば家族で農園の仕事をして、徳之島と大阪を行き来したい」との青写真を描く。

課題は台風対策でAGFコーヒー実証農場と同様のネット張りを検討。「ミカンであれば添え木などで対応できるが、コーヒーは風雨にかなり弱いと聞いているので、防風林だけでなく周りにネットを張っていきたい」という。