カジノが「おもてなし」?

19兆5千400億円。日本生産性本部が先月に発表した白書で示された、17年のパチンコ・パチスロ市場規模だ。なお、世界一とされるマカオのカジノ市場は3・5兆円前後である

▼この発表の翌日、いわゆるカジノ法案が国会で可決。西日本豪雨への対応もそこそこに審議を強行した与党の尽力で、日本はギャンブル超大国へと歩を進めた。月10日までカジノ通いを認めることを「依存症対策」と臆面もなく称するのも、彼らにすれば大真面目なのだろう

▼「延べにして3千670万人が日本のギャンブル人口(略)。単純計算で3人に1人が博打を打っていることになる。これにカジノが解禁になったら、一体どういうことになるのか」(『パチンコに日本人は20年で540兆円使った』若宮健)

▼客の大半に、負けて厭な思いをさせて帰す。日本独自の文化でも何でもない、凡庸な集客施設。それが世界に誇る「おもてなし」なのか。ギャンブルで国民からも外国人からも収奪する「美しい国」。よく見れば「美」という字には「¥」が隠されているのであった。