素材への関心の高まり

近所の農産物直売所は、地元で生産された新鮮で生産者の「顔」が分かる野菜や果物、畜産物、花・植木などが売られ賑わいを見せている。入るとまず目を引くのがトマト売場で、生産者名が記された大小さまざまなトマトが常に5種類ほど売られている。

▼どれも甘さがありレベルが高いように思われるが、ある特定の生産者のトマトに人気が集中し、開店前に列をなすこともありすぐに完売してしまう。

▼朝採り野菜など地元でとれた作物ならではの鮮度感と産地について細かく知りたいというトレーサビリティーへのニーズは確実に高まっている。このニーズの高まりを受けた生鮮強化の動きはスーパー、量販店、コンビニにとどまらず、最近ではディスカウント系の業界でも見られるようになった。

▼素材への関心の高まりは、余計なものが入っていないシンプルな商品への支持にもつながる。その点、飲料では無糖茶が右肩上がりとなっている。一方、透明で一見シンプルに見えるフレーバーウォーターの類はどうか。新商品で活況を呈しているが不自然な透明には疑念の声も聞かれる。