そうめん ボリューム品に人気じわり 500g以上が好調

少子高齢化や世帯人数の減少により、量目が少ない商品が売れる食品業界で、500g以上の中~大容量の手延べそうめんが存在感を高めている。生鮮品や惣菜は食べきりサイズが好まれる一方、賞味期限2~3年の乾麺は保存用として、高齢者を中心にボリューム品を購入するケースが増加している。

兵庫県手延素麺協同組合の揖保乃糸では「手延素麺 上級品500g」が南九州から広がり、最近は関西圏でも販売量が伸びている。また揖保乃糸と並び、家庭用二大ブランドとされる奈良県のマル勝高田商店では「三輪の神糸」250g~1kgのシリーズ展開の中で900g品が突出。半田そうめんの小野製麺では通販の売れ筋は箱入りの2kgが主流だ。

手延べそうめんは通常1束50gで結束されることが多く、1~2束が1人前として推奨されている。50年以上販売されている「手延素麺 上級品300g」が業界の指標とされ、市場には300~400g(3~4人前)商品が多く出回る。

そうめんを好む中心世代は50~60代以上が多く、「高齢になるほど買い物頻度が減るため、一度の買い物で何度も食べられる商品が好まれるのでは」(流通バイヤー)との見方が強い。高齢者人口がさらに増えれば、そうめんの大容量化が顕著になるかもしれない。