「ホッピー」70周年 新たな一歩へ社歌披露 “BE HAPPY WITH HOPPY”

15日、ホッピービバレッジの屋台骨である麦芽発酵飲料「ホッピー」が発売70周年を迎えた。

14日、同社はこれを記念して東京の帝国ホテルで取引先や関係者らを招き「ホッピー」発売70周年記念感謝の集いを開催。さまざまなプログラムを行い、終盤、社歌を初お披露目した。

石渡美奈社長は「社歌をつくり、それを歌える会社になった。今日という日を作ってくださったお取引先さま、ビジネスパートナーさま、多くのお客さま、仲間、そして社員たちに深い感謝の意を捧げる」と謝辞を述べた。

また、今後の方向性については、2代目・石渡光一会長から受け継いだ“ホッピーでハッピー”の心を“BE HAPPY WITH HOPPY”と新たに表現し、「ホッピー」を通じて真の豊かなる生活の実現に邁進していく考えを明らかにした。

そのための現時点での施策としては、醸造発酵力による新製品の開発や地元と協働した街づくり、音楽・映画との共働共創などを挙げた。

音楽・映画との共働共創では、7月1日からショートショート実行委員会主催で“MY HOPPY STORY”をテーマに短編小説・エピソードを募集。優秀賞作品はショートフィルム化や書籍に収録される。また今秋には、石渡社長が建築家と進めている「HOPPY BAR in 犬島」がオープンする。

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石渡美奈社長㊧と石渡光一会長(ホッピービバレッジ)

石渡会長は「ホッピー」誕生に至るまでの経緯や誕生後の歴史について紹介し「これからも100年、200年とご愛飲いただきたい」と締めくくった。

来賓のあいさつでは、俳優の松平健さんがビデオメッセージで「ホッピー」の魅力や自身の愛飲ぶりを紹介。続いて自由学園最高学部学部長・立教大学名誉教授の渡辺憲司氏は「“粋で自由でいなせ”が赤坂・江戸っ子魂であり『ホッピー』の源である」と述べ、乾杯の音頭を取った。

会場にはOkamoto Studioが70周年を記念して特別に手掛けた氷彫刻が飾られたほか、各テーブルの中央には「ホッピー」のリターナル瓶を埋め込み“70”の数字をかたどった作品を設置。数字は氷を削った部分に雪を詰めて描かれたという。

70周年記念カクテルも提供。ウオッカとトマトジュースに「ホッピー」を組み合わせたカクテルで、「ホッピー」は焼酎のみならず、さまざまな洋酒にも合う史上最高の割りものという意味合いで“リアルパートナー”と名付けられた。帝国ホテルの横田章一氏が考案・提供した。

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70周年を記念した氷彫刻(「ホッピー」発売70周年記念感謝の集い 帝国ホテル)

ホッピービバレッジ生産技術部門総務部の大石早希子氏は、新製品のコンセプトについて「ただおいしいだけではなく、心身両面で健康に資する発酵の力に改めて注目している」と説明した。

“BE HAPPY WITH HOPPY”と題した70周年記念ソングも披露された。石渡社長が書き上げた原詞をシンガーソングライターの構康憲さんが編詞・作曲したもので、壇上で構氏が熱唱。社歌「輝けるホッピー」は、社員が作詞に参加し、これに作曲家の野平多美さんが曲をつけ俳人の二宮真弓さんが補作したもので、社長と社員の合唱でお披露目された。

そのほか、作家・演出家・画家の大宮エリーさんをゲストに招いたニッポン放送「HOPPY HAPPY BAR」の公開収録や殺陣演武「雪月花」が行われ盛況のうちに閉会した。殺陣は、芸能殺陣「波濤流」高瀬道場主宰の高瀬将嗣さんが7人の殺陣師男衆を率い、現在ニューヨークで「殺陣波濤流NY道場」を開く女殺陣師・香純恭(かすみきょう)さんも駆けつけた。

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