サッポロビール新チューハイ “大人の缶チューハイ” 研ぎ澄ませて積極投資へ

中期経営計画では20年までにRTD(缶チューハイ)1千万箱を目指すサッポロビールは、8月28日にRTD新機軸ブランド「サッポロチューハイ99・99(フォーナイン)」(度数9%)を発売する。7月18日の会見で髙島英也社長は「アクセルを目いっぱい踏み込んで、フルマーケティングで上市する」と強い意欲を見せた。

今年1~6月のRTD市場は前年同期比109・5%と引き続き大きく伸びている。ビール類など他酒類からの流入が主要因とみられる。1~6月家庭用カテゴリー別構成比では、第3のビールに次ぐ規模(19%)とみられ、量販の棚も大きく膨らんだ。中でも度数7~9%のストロング系はRTD市場の6割弱を占め、男性を中心に飲まれている。

RTDは「過去にはエントリー的な酒という位置づけが大きかった」(川口尚宏ブランド戦略部長)というが、最近ではより“本格志向”になっていると分析する。

“研ぎ澄ます”をコンセプトに据えた同品は「同クリアドライ」「同クリアレモン」の2フレーバーを展開。2段階の白樺炭ろ過でつくられた純度99・99%のウォッカを使い「飲み応えはありながらも、嫌なアルコール感や雑味が残らないスムースな飲み口」(同)とした。髙島社長は「果実・果汁が主役ではない、酒のおいしさを楽しんでいただく『大人の缶チューハイ』だ」と胸を張り「競争が激化した中でも選ばれる理由を示したい。小さい差かもしれないが、評価いただけると思い積極投資することにした。自分たちの軸にしたい」と自信をのぞかせた。

新価値開発部の河野あづさ氏は「高純度ウォッカを中心に置きながら、さまざまな要素をそぎ落とした」と言い、「同クリアレモン」についても「果実は酒を引き立てるという設計で、控えめなレモン感が他の商品とは違う」と語る。40~50代男性を狙う。

パッケージも「クリアドライ」は全体をマット調とし本格感、上質感を表現。星のコーポレートマークを中央に配した。事前の評価では「スッキリとした味」「軽快に飲める」などの声があった。パッケージについても「高級な感じ」など高評価だ。

発売日から投下するTVCMには俳優の長谷川博己さんを起用。18日からトライアルキャンペーン、19日からティザーを始めるなど重層的なプロモーションを展開する。今後については、フレーバーの拡大やスタンダード度数帯の発売も視野に入れる。

各フレーバーともに350ml缶(参考小売価格141円)、500ml缶(191円)を揃えた。規格は「スピリッツ(発泡性)①」、18年販売計画は200万箱(250ml×24本換算)。