氷糖商戦 青梅好調で延長戦制す 3年ぶりの勝ち越し

氷糖の梅酒・梅シロップ向け商戦がほぼ終了した。5月下旬から九州、近畿、中部、関東で開幕。東北・北海道は7月下旬まで売場に並んでいる。6月末を過ぎると大勢は判明し、今シーズンは青梅の品質、価格などの条件が良く、加えて出荷期間も長かった。全国各地で延長戦を戦うことになり、3連敗(3年減少)で臨んだが、今年は“快勝”で終えている。

氷糖主要3社の状況ではトップの中日本氷糖が5月までは平年並みだったが、6月に140%と大きく伸びている。「一昨年レベルに戻した」(福井社長)と、昨年が悪すぎたこともあり十分ではないが一定の挽回となった。また、各エリア別でも「満遍なく昨年対比では良かった」(同)として全国的に好調だった。

関東・東北・北海道に強い日新製糖も、かなり好調だったようで「3年前のレベルまで回復した」と評価するほど。同社によると、東北各地の地場梅も豊富に出回り農家からのおすそ分けなど広く青梅が行き渡ったことも好影響を与えたとみている。

また、九州エリアに強い鳳氷糖(本社・福岡県北九州市)では和歌山県から供給されるブランド梅以外にも東北と同様に地場梅も活躍して氷糖商戦を盛り上げた。大分や宮崎なども例年より出荷期間も長く、店頭に陳列している期間も当然延長されていたようだ。

今シーズンの事前予想では、青梅の成熟が早いため出荷ピークが前倒しになり、連動して商戦終了も早まるのではないかと懸念していた。しかし、開幕するとピークもあったが延長戦も発生して存分に戦い、久々の勝ち越しとなった。

氷糖市場は3年連続の市場縮小で主に梅酒・梅シロップ向けでの負けが響いている。昨シーズンは負けすぎたゆえの「そろそろ勝つだろう」との見通しだったが、まさかの3連敗。明確なプラス結果が出なかったことで、スーパー側も疑心暗鬼になると危惧されていた。今年の出足の悪さはそうしたスーパーの様子見が影響したのではと言われている。

しかし、今シーズンは環境が好転。氷糖も売れて、スーパーの在庫も一掃されたようだ。これで来シーズンは新規発注から始まる理想的な終わり方にもなった。秋からは引き続き氷糖需要の開拓(アイス、和洋菓子、梅以外の柑橘シロップなど)が始まるが、良い影響を与えそうだ。