ロッテ「INNOVATE THE FUTURE」中期ビジョン5千億円へ 「ポリフェノールショコラ」発売

ロッテは秋季商品発表会を9日、リーガロイヤルホテルで行った。

インサイトセンターを設置してから2年半が経過し、ショッパー目線の売場提案を推進し、菓子市場の拡大につなげる。

秋季商品戦略は、健康チョコやキシリトール、のど飴の価値訴求をはじめ、ガーナプレミアムラインとシャルロッテの強化のほか、ハロウィン・いい夫婦の日などのキズナ消費や、個食系ラインアップやFit’sパウチなどモバイルスタイルを追求する。

チューイング戦略では噛むことの大事さを広め、茨城県・大子町健康長寿大学プロジェクトをスタートする。企業広告では、キシリトール成分を訴求する内容で提供番組や10月16日からスポット広告1千GRPを放映する。カテゴリー別に、ガムでは「うるおいキシリトールガム」や「Fit’sボール」に加え、「Fit’sグミ」を投入。チョコでは、乳酸菌ショコラを「生きて腸まで届く」を訴求ポイントに改めて腸内環境改善を打ち出す。

カカオ由来と柑橘由来のポリフェノールが入った「ポリフェノールショコラ」は2品を新発売し、9月からWeb動画を配信。ガーナでは「愛だナ。ガーナ」をブランドメッセージにホットガーナを新たに訴求し、11月下旬から900GRPのCM放映を予定している。

発売20年以上経過の「ZERO」はオフ・ゼロ市場に向けて再活性化を図る。ビスケット分野のチョコパイでは早期300億円達成へ“温チョコパイ”を仕掛ける。全面リニューアルに成功したシャルロッテは専門店の味わいをテレビスポット1千GRPで10月上旬から訴求する。

「社会から尊敬される会社に」牛膓栄一社長の話

牛腸栄一社長社長(ロッテ)

今年は70周年の大きな節目を迎え、4月から株式会社ロッテとしてスタートしている。ロッテはイノベーションの歴史。1948年に誕生しチョコは64年に参入し、埼玉・浦和に多大な投資を行い工場を建設した。販売でもロッテプロパーという組織を作り、当時たばこ屋さんに並べる活動を1千人以上の体制で始めた。

このように後発メーカーとして他社が行っていないマーケット戦略やブランド戦略がロッテの特徴である。そのDNAを引き継ぎロッテノベーションでもう一度息吹を入れる。昨年、一昨年と乳酸菌ショコラや歯につきにくい〈記憶力を維持するタイプ〉ガムを発売している。

こうした歴史の中心に重光武雄オーナーがいて、カリスマ経営者が引っ張ってきたが、それが弱点といえば弱点であり、全員がいろいろなことを自ら考えてやる時代にきている。これをチャンスに新しいロッテでは、挑戦できる風土づくり、自由に話し合える環境づくり、個の能力を発掘――の3つを掲げ、ユーザーオリエンテッド、オリジナリティー、クオリティーを企業ポリシーに社会から尊敬される会社になりたい。

中期ビジョンとして連結売上高5千億円、営業利益500億円に持っていきたい。日本での菓子・アイスを中核に、チョコ1千500億円、アイス1千億円をやっていく。ブランドはキシリトール・ガーナ・チョコパイをまず300億円、爽・クーリッシュ・雪見だいふく・乳酸菌ショコラ・チョコパイ・トッポ・コアラの7つを100億円に育てたい。

海外比率は東南アジアとポーランドを中心に今の12%から15%へ上げたい。ESG経営を推し進め、CSV企業として共通価値の創造を目指し、『INNOVATE THE FUTURE』を掲げて取り組んでいく。