カリフォルニア産アーモンド 生産量、今年も記録更新へ 霜害懸念払拭し7.9%増予想

米国農業統計局(NASS)は、18年度(18年8月~19年7月)産カリフォルニア・アーモンド収穫量の最終予想を発表した。

NASSによる現地調査の結果では、18年度の収穫量は前年比約7.9%増の24億5千万ポンド(約111万t)と大幅な増産の見通し。5月に発表された農家からの聞き取り調査に基づく予想に対しても、1億5千万ポンドの上方修正だ。実現すれば3年連続での記録更新となり、この12年で2倍を上回る拡大となる=グラフ。

開花期の2月に産地を襲った寒波による霜害では、花の凍結から来るダメージの広がりが懸念されていた。だが、まだ咲き始めの段階だったことが幸いして、全体としては当初心配されたほどの影響はなかった模様だ。

ただ、構成比37%を占める主力のノンパレル種に限っては、開花が早いことから影響も多く受け、昨年の出荷量に比べて8%減となる見込み。他品種も含めて17年産の在庫はほぼ払底しているが、需要が堅調を維持するなかノンパレルを新物だけで賄うにはややタイトな状況となりそうだ。

カリフォルニア産アーモンド生産量の推移
カリフォルニア産アーモンド生産量の推移

一方、米トランプ大統領の保護主義的な通商政策のもと、ナッツ類の主要な輸出先である中国との間で過熱する貿易摩擦も、今後の需給動向に波紋を投げかける。中国側が6日付で実施した報復関税の一環として、ナッツ類についても関税率が25%に引き上げられたことで、輸出が滞り価格下落につながる可能性が出てきている。

とはいえ、アーモンド全体の出荷量のうち中国向けは1割程度。他のナッツほど中国依存度は高くなく、影響は限定的とみられる。

カリフォルニアでは一昨年に干ばつの危機を脱して以降、世界的な需要増加も背景にアーモンドの新規作付けが再び加速。この20年で農地は2.5倍に拡大した。今年の収穫面積は107万エーカーに及んでおり、未収穫の農地も含めれば140万エーカー近いとみられる。生産量は数年後にも30万ポンドに達すると予想する向きもある。