味の素AGF 多方面でパーソナル化 インスタントコーヒーに新技術

味の素AGF社は今秋冬、スティックカテゴリーに最大注力しつつインスタントコーヒー(IC)やレギュラーコーヒー(RC)でパーソナル化を推進していく。

同社の中でブラックコーヒーのスティック商品は、スティックカテゴリーではなくICカテゴリーのパーソナル商品(パーソナルタイプブラックコーヒー)と位置付けている。

その背景について金谷克彦常務執行役員は「かつてスティック売場にブラックのスティックを提案したところ、お客さまはスティック売場にブラックを求めておらず、逆にICの棚にブラックのスティックが置かれるとICユーザーに買っていただけることが分かった」と説明した。

今回はオケージョン別・ライフステージ別に提案することで、ICの新しい価値を提供していく。そのため、おいしさの科学で高度化した嗜好モデルを解析し、個包装タイプのICでRCに近い味わいに仕立てた。

「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉PREMIUM SELECT」
「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉PREMIUM SELECT」

具体的にはT2ACMI(たくみ)焙煎を採用したことに加えて、ICに微粉砕コーヒー豆を混ぜるドライブレンド製法を採用した。従来はフリーズドライの中に微粉砕コーヒー豆を練り込んだ後に乾燥させていたため熱によるダメージが発生したが、「今回は乾燥後のフリーズドライに混ぜることでRCの持つ香りをそのまま生かすことができた」。

IC市場のメーンユーザーは60~70代。今回、この新技術をもとに30~40代のビジネスパーソンの朝のデイリーニーズに向けて新発売するのが「〈マキシム〉ファインビター」と「同リフレッシュアロマ」の2品で、「従来の『マキシム』のイメージからリフトアップコーヒーあるいは朝の目覚めのコーヒーへと大きく変えていく」。

「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉レギュラー・コーヒー 優雅なモーニング・ブレンド」(300g粉)
「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉レギュラー・コーヒー 優雅なモーニング・ブレンド」(300g粉)

ボリュームゾーンである60~70代に向けては朝のこだわり・ご褒美ニーズとして「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉PREMIUM SELECT」を新発売する。同商品はドライブレンド製法を採用したほか、キリマンジャロ豆95%に微粉砕コロンビア豆5%を混ぜ、アラビカ豆100%使用となっている。

RCは「メーンユーザーの50~70代の約8割がトーストに合うコーヒーを求めている」傾向をとらえ「〈ちょっと贅沢な珈琲店〉レギュラー・コーヒー 優雅なモーニング・ブレンド」(300g粉)と一杯抽出型(ドリップコーヒー)の「同レギュラー・コーヒー プレミアムドリップ 優雅なモーニング・ブレンド」(6袋・14袋)を新発売する。今回、〈ちょっと贅沢な珈琲店〉のすべての一杯抽出商品には安定感などを強化した新ドリッパーを採用。「スペシャル・ブレンド」「モカ・ブレンド」「喫茶店ブレンド」の3品はアラビカ豆の使用量を若干増やし、アラビカ豆100%使用とした。

〈ちょっと贅沢な珈琲店〉のすべての一杯抽出商品には安定感などを強化した新ドリッパーを採用
〈ちょっと贅沢な珈琲店〉のすべての一杯抽出商品には安定感などを強化した新ドリッパーを採用