水害も想定した備蓄を

西日本を襲った記録的な豪雨は広範囲にわたって甚大な被害を与えた。豪雨・土砂災害による死者・行方不明者数は200人を超え、平成の30年間で最悪の豪雨災害となった。

▼広島、岡山、愛媛の3県では一時27万戸が断水し、今もライフライン復旧のメドが立っていない地域も多い。小売店や工場が浸水被害を受けた地域もあり、被害がなくても従業員が出社できずに営業を見合わせたケースも多いと聞く。

▼被災地では30度を超す酷暑の中、懸命な復旧作業が続けられているが、物流網が寸断されたことで水や食料など必要な物資が不足する混乱も生じた。震災時と同様に、生命をつなぐ食料品の供給確保は最優先課題である。

▼気象庁によると1時間当たり降水量50ミリを超す非常に激しい大雨となった回数は、40年前と比べ3割増加しているという。今回の西日本豪雨でも123地点で観測史上最高の雨量を記録した。地球温暖化の影響からか、従来は想定していないレベルでの対策が求められるようになった。都市部でも浸水被害が発生する可能性は十分ある。地震だけでなく、水害も想定した食料備蓄の重要性も高まっている。