キンレイ 17年売上げ18%増 「お水がいらない」シリーズがヒット

家庭用冷凍麺で評価が高いキンレイの17年売上げは前年比約118%となる112億円で着地。好評の「お水がいらないシリーズ」も大きな伸びを見せた。今年は全社売上げ124億円、約110%を目指す。

17年家庭用冷凍麺市場は1千143億円と約2.7%(インテージSCI)と伸長したが、青木雅一営業副本部長は「冷凍食品全体と比べて特に善戦しているとは思わないが、スパゲティ&ソースとチャンポンが比較的好調だ」と評価する。

その中でも同社はうどん(麺のみを除く)、ラーメン、チャンポンで大きなシェアを誇る。販路別ではCVS・量販の比重が高いが、生協への取り組みも重視する。業務用の構成比は12%と前年より3ポイント落としたが、これは価格競争を避けたためという。

「お水がいらないシリーズ」は前年比約130%となる1千850万食を販売。うちラーメンは約120%(1千150万食)、うどん約150%(700万食)。主力の「同鍋焼きうどん」は150%、「同ラーメン横綱」は120%、昨夏投入の「同四海樓」は約150万食に達した。今年は約120%で推移中という。

(左から)福田マネージャー、和田博行社長、青木雅一営業副本部長(キンレイ)

同シリーズ伸長の要因として、青木副本部長は配荷、購入者ともに増加したことを挙げる。ただ配荷率が低いといい、「鍋焼き」「横綱」でも2割強とみる。特に東日本で数字が低く今後の課題とするが、「焦らず徐々に価値を認めてもらいたい」と話す。

8月20日には「同尾道ラーメン」を投入。背脂を盛り付け、澄んだ醤油スープにコクとうまみを利かせたとし、尾道観光協会の推薦も得た。

昨年はコンビニでアルミタイプの鍋焼きうどんも伸長。秋冬の天候に助けられたという。また「冷凍麺からというよりも、チルド麺から流入している」とみる。また夏場でも「ラーメンの構成比は上がっている」(和田博行社長)としている。

昨年は収益が大幅に悪化したが、和田社長は大阪工場を立ち上げ減価償却費が大幅に増えたほか、人手不足などで大阪工場の立ち上げがスムーズに行かなかったことなどを要因として挙げる。またコスト上昇も収支悪化の要因とし、今年も数%の悪化を見込む。具体的な値上げ予定はないが、取引先との話し合いで価格を上げるか、商品刷新で対応するとしている。