錠菓の成長続く コンビニ拡大が追い風 ガムから乗り換えも

菓子市場全体が今年度に入り店頭での動向が精彩を欠く中、錠菓(タブレット菓子)300億円市場は堅調な歩みを見せている。昨年度も2~3%程度の伸長を継続した模様だ。こうした錠菓の伸びを支えるのがコンビニ市場である。店舗数の拡大とともに売場を増やしてきた。商品的には190~200円後半の付加価値アイテムが普及を広げて単価アップに成功している。

反対にガム市場は低落が否めず、近い将来、市場規模が拮抗するとも予測されている。昨今は錠菓にハードキャンディのユーザーも流れてきているとの分析もあり、ガム・キャンディの中ではグミとともに優良カテゴリーに位置付けられる。

最大手のアサヒグループ食品は錠菓市場の53%程度(200億円超)を掌握していると推定される。「ミンティア」のレギュラー100円モノは大きな伸びこそないが、年間を通じて11~12アイテムを安定して確保し、個数ベースにおいては6割を占めるなど、錠菓事業のベースを作っている。

これに対し大粒タイプの「ミンティアブリーズ」は2017年度120%近くの伸び率で躍進を遂げた。今年も「オアシスゴールド」を新たに拡充し、200円を若干切る値頃感でさらなる拡売を目指す。昨秋発売の「エクスケア」に関しては、錠菓の中でも喉をケアする機能性を訴求し、女性の支持率が高い特徴が見えている。

クラシエフーズの「フリスク」は200円のレギュラーに加えて、投入した「フリスク ネオ」が成長してきた。今秋にはレギュラーとネオのそれぞれでフルーツフレーバーの新商品を投入する構えだ。大容量の「フリスク ネオボトル(グレープ)」も展開している。

後発のモンデリーズは「クロレッツ」ブランドで大人気アニメ『ルパン三世』シリーズ5品を打ち出したが、今秋はパッケージリニューアルを実施する予定。

ロッテ「EATMINT(イート・ミント)」も錠菓売場に導入が進んできた。

今後もハードキャンディからグミ、ガムから錠菓という流れは継続すると予想される。流通もコンビニだけではなくドラッグなどにも広がりが見られる。