インフレ基調続く食料品 外部化ニーズが後押し

生鮮品を除く全国食料CPI(消費者物価指数)は5月まで57カ月連続で前年同月を上回っている。しかし、その上昇幅は徐々に狭まりつつあり、最近は飲料や調味料がマイナスに転じる月も目立つ。

▼そんな中でも食料全体でこの1年ほどプラスを維持できたのは、昨年の酒税法改正に伴う酒の値上がりが顕著だったからだ。6月で法改正から一巡し、その効果も失われた。来週公表される6月の全国食料CPIは、久々のマイナスになるかもしれない。

▼ただ、これに先立って開示された東京都区部の6月の食料CPIは、プラス0.6%と意外な堅調さを保った。酒類(▲2.2%)、油脂・調味料(▲1.6%)、菓子類(▲0.5%)、飲料(▲0.7%)が落ち込んだものの、調理食品(0.6%)、外食(0.8%)が伸びて全体を押し上げた格好だ。

▼これは国民の食料支出に占める中食・外食のウエートが上がり、食料物価への影響度を高めていることを意味する。食の外部化ニーズへの対応がインフレ持続の有効な手だてであることは、マクロ統計からも明らかだ。