「ドラッグ対策」手を焼く業界

「業績不振はドラッグの影響」。この春以降、スーパーがドラッグストアの台頭を低迷の要因に挙げる場面が増えている。

▼転勤で九州を離れた大手メーカーの営業マンが、新しい赴任先で「ここはSMが多く、やりがいがある」と張り切っていた。ドラッグストアが中心の九州では、いろいろと売場提案を持って行っても効率が優先され実現できないことが多かったそうだ。

▼ある地方メーカーは広域出店に積極的なドラッグチェーンと取引を開始した。商品が全店へ導入されたが、喜びもつかの間。1年も経ずして、競合他社のより安い商品にすべて切り替えられた。「スーパーなら、少なくとも地元の店にだけは残してくれる」と営業部長は嘆く。スーパーは全国チェーンといえど、地域密着を実践しなければ、消費者にそっぽを向かれる。

▼メーカーにとって、やっかいな上、やりがいも感じにくいのがドラッグストア相手の商売のようだ。だが、もしエリア対応をきめ細かく行い、取引先の提案にも忠実になったとすれば。競合するスーパーには一層やっかいな存在になるだろう。