“インスタ映え”アピールの落とし穴

昨年の流行語大賞に選ばれた“インスタ映え”は今も廃れることなく食品業界でも使われマーケティング施策の1つにもなっている。これに対し「何が楽しくてわざわざ食べ物や飲み物を撮影して周囲に知らしめているのか」と首を傾げる向きもあるが、そこは蓼食う虫も好き好きで、ともかくインスタ映えという言葉は間違いなく浸透している。

▼消費者が自発的に商品や料理を撮影するケースもあるが、企業がインスタ映えを意識した取り組みを行う場合、特に外食ではトライアル促進の目的が強いように思われる。おいしさ・ボリューム感・新規性を意識した料理の写真にこだわることで集客を図るのである。小売商品にもトライアル目的はあるが、どちらかというとブランド力強化やファンづくりを狙ったものが多い。

▼トライアル促進を目的とする場合、心がけたいのは羊頭狗肉であってはならないこと。おいしさや接客サービスなどが伴わないとトライアルで終わってしまいその客は二度と戻ってこない。

▼その上、昨今は健康志向の高まりで産地や原料を見る目も厳しくなっている。