ヤマキ 米国で生産・販売 削り節類、9月稼働へ

ヤマキは11日、米国で削り節・粉末の生産・販売事業を開始すると発表した。オレゴン州ポートランド近郊のフォレストグローブに100%子会社「YAMAKI USA」を設立。新会社は、同地にある味の素グループのニューシーズンフーズ社(NSF社)の生産拠点を活用し、今年9月の生産ライン稼働を目指している。22年の売上目標は410万㌦(約4億5千万円)。ヤマキは現地生産を開始することで米国での事業拡大を加速する。

ヤマキによると、米国では、日本食レストランの増加、ラーメンやうどんといった麺メニューの拡大に伴い、「だし」の提供価値が高まっており、ニーズも多様化している。

同社は従来、日本からの輸出で商品を供給してきたが、現地生産を開始することで、外食・加工メーカー向けに高品質の削り節・粉末を供給し、市場規模のさらなる拡大に努める構えだ。

新会社の「YAMAKI USA」は米国初の削り節・粉末の生産・販売法人。今年3月に資本金90万㌦(約1億円)で設立された。取締役会長(非常勤)は村上哲也氏、取締役社長(常勤)は三浦二郎氏。かつお節、だしを中心とした食品の製造・販売を事業内容とし、NSF社の一角に新工場・生産ラインを建設中だ。

新工場は延床面積1千120㎡。切削機、粉砕機などの設備を導入する。生産品目は削り節(50%)、だしパック(35%)、粉末(15%)。削り節類の生産能力(1袋454g換算)は一日当たり400~500袋、年間10万袋となる。

生産ラインは日本よりも小ロットで生産可能なラインとなる予定。ニーズの多様化に合わせ、配合を細かく設定した商品の開発が可能となる。また、現地生産・現地販売のため、リードタイムの短縮に加え商品の鮮度向上が期待できる。さらに現地に販売拠点を設けることにより、ニーズの的確な把握、営業効率のアップにつながるとみている。