梅仕事の季節

6日に近畿、東海、関東甲信で梅雨入りした。梅雨の語源を調べると、中国から梅雨(ばいう)として伝わり、江戸時代頃から「つゆ」と呼ばれるようになったという。日本歳時記には「此の月淫雨ふるこれを梅雨(つゆ)と名づく」とある。

▼中国では黴(かび)が発生しやすい時期の雨という意味で、元々「黴雨」と呼ばれていたが、カビでは語感が悪いので、同じ読みで季節に合う梅の字を当てたとする説がある。梅の熟す時期の雨という意味で、元々梅雨と呼ばれていたとする説もある。

▼梅雨の雨は梅にとっては恵みの雨であり、この時期に雨が降ることで実が大きく膨らむ。梅雨は梅仕事の季節でもある。青梅の収穫期になると、産地から梅が送られてくる家もあるだろう。スーパー店頭には新鮮な青梅が並ぶ。

▼わが家には福井にある母の実家から青梅が送られてくる。これで梅酒を作る。青梅を洗って水気を取り、ヘタを竹串で取って、瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ、ホワイトリカーを注ぐ。梅仕事を面倒に思う年もあるが、作業に没頭すると、しばし浮世を忘れられる。