ミツカングループ「10年後のありたい姿」 次期中計に向け策定

ミツカングループは5日に開いた2017年度年間業績発表会で、19年3月にスタートする次期中期経営計画の策定状況、18年度(19年2月期)の取り組みを明らかにした。Mizkan Holdingsの結城幸一専務取締役兼グループCOOは次期中計について「今後10年間の国内外の環境分析を行い、ミツカングループの『10年後のありたい姿』の策定を進めている」と指摘。Mizkanの吉永智征社長兼CEOは18年度の国内事業の重点課題について「生活者の関心が非常に高い『おいしさと健康』にこだわり、提案をしていきたい」とした。

次期中計について、結城専務は「産業構造が劇的に変化していくと思われるこれからの10年は非常に大切な時期」として「ミツカンらしい価値を提供し続け、ミツカンらしい持続的な成長を遂げていくために、しっかりとした中期経営計画を作り、実行していきたい」と語った。

中計は5か年の計画になるものの、結城専務は「10年後の仮説を作りながら、その仮説にたどり着くために、未来から今に戻り、今何をすべきか、3年後や5年後に何をすべきかを考えている」と指摘。重視すべき課題として、生活者・消費者の変化、デジタル技術の進展による変化を挙げた上で「この2つはこれからの10年、予測不能なくらい大きく変化していく。そこへの対応をどのようにしていくかがメーンになる」と語った。

18年度の国内事業、その中でも家庭用食酢について、吉永社長は「『酢の力』のキャンペーンを通じて、食酢の健康機能をきちんと訴求し、食酢の需要を高めていきたい」とした。特に「『カンタン酢』を中心とした調味酢、食酢飲料は大きな伸びしろがある」として、それぞれ提案を強化していく。家庭用ぽん酢については「汎用メニューの提案が重要になる」として、煮る、炒めるといった提案を強化していく考えを示した。

家庭用つゆについて、吉永社長は「若年主婦層に向けて、つゆの洋風メニューの提案を強化していきたい」と強調。つゆと牛乳を「1対1」で割って作るパスタ「つゆボナーラ」、つゆと牛乳を「1対5」で割って作るスープ「つゆポタージュ」を提案していく。また、「PIN印」ブランドとその第1弾商品「八方だし」の育成を進める考えも強調。「PIN印」ブランドについては「新しい商品についても順次開発を進めていきたい」と述べた。

18年度の海外事業、特に北米に関しては、近年見られる「リアル&フレッシュ」と呼ばれる消費トレンドに対して「おいしさと健康」をキーワードにした取り組みを強化していく考えだ。欧州に関しては「好調な日本食ビジネスを伸ばしつつ、「『サーソンズ』や『ブランストン』といった英国のブランドビジネスをしっかりと伸ばしていく」(結城専務)とした。