PETボトル入りノンアルビール サントリー・アサヒが投入

アサヒビールは7日、PETボトル入りのビールテイスト清涼飲料(ノンアルビール)「ドライゼロスパーク」を7月3日から発売すると発表した。すでにサントリービールも6月19日からPETボトル入りノンアルビール「オールフリー オールタイム」投入を発表しており、新しい飲用シーンの拡大も期待されている。

昨年のノンアルビール市場は1千863万箱、前年比約5%増と順調に推移。今年1~4月も506万箱(6.5%増)と好調さを保っており(アサヒビール推定)、各社とも商品や取り組みを強化しているところだ。

トップブランドの「ドライゼロ」は昨年も2年連続で売上げ首位となる759万箱を達成。今年も品質向上のほか、販促・広告も積極投入。特に風呂上がり飲用シーン拡大に取り組み、銭湯で9万本のサンプリングを実施。「オールフリー」は2月刷新後、好調に推移し2~4月はブランド計前年比13%増だった。

「オールフリー オールタイム」は缶商品比150%、「ドライゼロスパーク」は130%と高炭酸ガス圧で、より止渇性を高めた。

背景には無糖炭酸市場の拡大がある。無糖炭酸水の販売は伸長が続き、昨年も前年比21%増(サントリー推計)とみられ、中でも強炭酸は「大きなトレンド」(アサヒビール・黒木誠也マーケティング本部長)という。サントリーが昨年実施したWeb調査では半数以上が「炭酸飲料の代わりになる」と回答、無糖炭酸水として飲用される可能性があるとみる。

飲用シーン拡大に期待

PETは耐圧性があり強炭酸が可能、また持ち運びも可能になるためアウトドアやスポーツなどでの利用も期待できる。再栓で炭酸も抜けにくい。さらに「オールフリー オールタイム」は液色を透明とすることで職場飲用の抵抗感を減らすことも狙う。

アサヒビール・黒木本部長は、ノンアルビールに求められる機能として

①ビール類代替機能
②止渇性の炭酸飲料代替機能
③食中における水やお茶の代替機能

があると話す。②については炭酸水との競合があり得るものの、①と③はノンアルビールの特徴とする。①については両品ともに従来の技術を見直して、よりビールらしい味に近づけたという。ビールのイメージがないPETのため、「認知が上がればランチ需要も高まるかも」という業界関係者もいる。

「ドライゼロスパーク」は製造設備の問題で今回は7~8月限定。結果次第で来年以降の展開を検討する。

両品ともに未成年者飲酒を喚起しないよう、流通側に対して酒類売場での販売を要請している。