大阪で震災対策技術展 非常食も進化 ご飯一体のカレーや野菜豊富なスープ

災害対策の製品を集めた「第5回震災対策技術展」が5月31日から2日間、大阪市のグランフロント大阪で開かれた。

109団体の約500品が集められ、このうち食品関連品はメーカーブースのほか、非常食の体験コーナーで来場者に試食提供された。

救食コーンポタージュ(第5回震災対策技術展)
救食コーンポタージュ(第5回震災対策技術展)

全国の栄養教諭らが開発した「救給」シリーズ。従来のカレー、根菜汁に今年は新たにコーンポタージュが加わった。いずれもアレルギー特定原料27品目は使わず、スタンディングパウチの容器でそのまま食べられるのが特徴。

販売するSN食品研究所(大阪市)の山本高義非常食販売部長は「防災訓練などを通し普段から食べ慣れておくことで、非常時でも安心して食べられる。また、給食設備が使えない時など日常的に利用されることも多い」と説明する。昨年は70万食以上を全国の学校などに収めた。

金沢市の三徳屋が製造販売する「そのまんまOKカレー」はカレーとご飯が一緒になったレトルト食品。通常はレトルト加工するとコメが溶けるため、米粒状にしたでん粉加工品を入れて食感を残した。さらに国産米を加えることで風味を生かしている。「米粉パンの考えをカレーライスで再現した」と大聖寺谷勇社長は話す。

特定原材料7品目不使用で、温めなくても食べられる。全国の自治体をはじめ、保育園や幼稚園、企業などへ広がっており、各地の災害食コンテストでグランプリを受賞するなど高い評価を得ている。

ほかに水を注ぐだけで握らずにできる衛生的な携帯用おにぎり(尾西食品)、水と発熱材のみで家庭と同じような調理が可能な携帯圧力鍋(山本商事)などさまざまな災害向け商品が並んだ。

また、会場では神戸学院大学・社会防災学科の女子学生がポリ袋で調理した和え物などを紹介。冷凍野菜や缶詰を利用したレシピをまとめた冊子を配った。「家庭で防災やローリングストックに対する意識を高めてもらえれば」と話していた。