伊藤園「お~いお茶」に再注力 発売30周年、得意の冬場を強化

伊藤園は今期(4月期)、来年2月に発売30周年を迎える旗艦ブランドの「お~いお茶」に最注力し、売上げ・利益ともに過去最高となる売上高2.6%増の5千78億円、営業利益4.3%増の230億円の連結業績を目指す。前期は売上高4%増の4千947億円、営業利益1.2%増の220億円となった。

4日に都内で発表した本庄大介社長は「今年は『お~いお茶』を中心に置く。期の途中の来年2月は発売30周年記念の年で、特に盛り上げていく」と語った。

「お~いお茶」の前期販売実績は2.6%増の8千770万ケース。今期は9千万ケースを計画し、早期に1億ケース達成を目指す。今期については「得意とするところは実は冬場。冬場に圧倒的にシェアが上がっていくが、類似商品が出てくることでシェアを落とす懸念があるので、ここを少し強化していく」と語った。

中でも冬場に強さを発揮するのが「お~いお茶 ほうじ茶」で、12年間右肩上がりに成長して前期は10.5%増となり、340億円規模と推定されるほうじ茶飲料市場の7割のシェアを握っている。夏場は20~30代男性をメーンターゲットとする「氷水出し抹茶入り お~いお茶」に注力していく。

新商品の「お~いお茶 新緑」は「好回転で着実に若い女性に購入してもらっている。主力4品プラス『新緑』で1年間しっかりと販売する」。

同社調べによると、緑茶飲料市場は17年暦年で1%強伸長し4千400億円を記録。18年暦年は過去最高レベルの4千450億円と予想し、その際の同社シェアは過去最高の市場規模となった05年の29%から5ポイント上昇した34%を見込む。

海外でも「お~いお茶」とティーバッグを広げていく。グローバルブランド「MATCHA GREEN TEA」は15年に発売開始し、前期販売数量は約30%増となった。今期は20%強の伸長を計画している。

同社の1千万ケース以上のブランドは「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」「タリーズコーヒー」「1日分の野菜」の4ブランドで、「お~いお茶」の1億ケース達成と新ブランドの育成を喫緊の課題に掲げる。

「健康ミネラルむぎ茶」は前期2.5%増となり、895億円規模と推定されるむぎ茶飲料市場の47%のシェアを握る。ノンカフェイン茶系飲料では15年から3年連続で首位となる。今夏は「スポーツ飲料市場が少し落ち着いているので、そこに割って入っていける」とみている。

紅茶カテゴリーは3月に発売した「TEA’S TEA NEW AUTHENTIC ほうじ茶ラテ」の好調が貢献し前期はプラスで着地。お茶とミルクを組み合わせた商品を引き続き強化していくとともに「本当に着手したいのはストレートなどオーソドックスな紅茶で『TEA’S TEA』に再度挑戦したい」と意欲をのぞかせる。