即席麺 市場好調もコスト増で暗雲

即席麺業界が好調だ。17年度は総需要が前年度を上回り、3年連続で過去最高を更新した。

▼単身世帯の増加、世の簡便志向といった追い風もあるが、大型新製品の投入や袋麺の新たな食べ方提案など、メーカー各社によるあの手この手の取り組みが消費者の購買意欲を刺激、需要拡大につなげている形だ。即席麺誕生60周年となる今年は、さらなる市場活性化が期待される。

▼一方で懸念材料もある。コスト増だ。山崎パンは7月1日出荷分から、一部パン製品の値上げを発表した。主原料である輸入小麦価格が3期連続で引き上げられたことに加え、乳製品、油脂、エネルギーや物流費、人件費の上昇などを受けたもので、即席麺業界にとっても他人事ではない。

▼現状、即席麺業界に動きはないが、これ以上のコスト増を吸収するのは簡単な話ではない。消費増税、消費税転嫁対策特別措置法の動向(総額表示一本化)によっては値上げどころではなくなる。好調即席麺業界だが、需要を喚起しつつコスト増に対応する。今後の状況によっては難しい舵取りを迫られる可能性もある。