エバラ食品 新価値浸透に注力 「黄金の味」で収益拡大へ

エバラ食品工業は19年3月期、経営ビジョン「Evolution60」(15年3月期~19年3月期)のファイナルステージ(最終年度)として、昨年7月にリニューアルした主力商品「黄金の味」の価値浸透による収益拡大、ポーション調味料のさらなる拡充、業務用事業の収益改善、継続的成長力の確保に取り組む。

「黄金の味」のリニューアル、新しい価値の浸透については、前期は想定通りには進まなかったものの、「(前期第4四半期以降)利益面で好影響が出始めている」(宮崎遵社長)。同社によると、小売業でも新価値訴求による収益改善の成功事例が増えている状況。「中長期の収益改善の肝になる重要な施策」(同)と位置付け、価値浸透による収益拡大に取り組む。

ポーション調味料の前期売上高は前年比6・7%増の32億7千万円。前期は「プチッと鍋」が個食鍋市場での存在感を高めたほか、「プチッとごはんズ」が好調な滑り出しとなった。バリエーションと用途の拡大で、さらなる拡充を目指す。

業務用事業については、商品構成の見直し、アイテム数の絞り込みなどの継続的な取り組みにより、収益改善が進んでいる状況。独自性のある商品や高品質化した定番商品の開発に力を注ぐ。また、継続的成長力の確保に向け、海外での成長基盤の確立も目指す。

「売上高10億円を一つのマイルストーンとし、次のステップも視野に入れて進めていく」(同)。

エバラ食品は19年3月期を最終年度とする経営ビジョンの数値目標として営業利益率4%、海外売上高10億円、ROE5%を掲げる。18年3月期は、海外売上高が10億円に迫る水準、ROEが5・1%となる一方、営業利益率が2・9%にとどまった。19年3月期の営業利益率計画は4・0%。「黄金の味」の価値浸透などを通じ、経営ビジョンの目標達成を目指す。