修学旅行生に「マッチ」 全国と京都・堀川高の橋渡しも 大塚食品

京都市有数の繁華街・新京極商店街では毎年、一週間程度の期間限定で学生証を見せた学生にビタミン炭酸飲料「マッチ」をプレゼントしている――。

これは大塚食品が15年から同商店街の協力数十店舗で行っている修学旅行生へのサンプリング活動で、学生生活の思い出である修学旅行に寄り添うことで学生とブランドとの絆を深めることを目的としている。

修学旅行のメッカでブランドを露出することで全国的な情報拡散も狙う。既にツイッターやインスタグラムでは、ここでの体験が投稿されている。

同活動は4年目を迎える今年、地元高校生らの協力を得て拡充。京都を訪れる修学旅行生に地元高校生ならではの視点で京都の街を紹介すべく、京都市立堀川高等学校・放送局の生徒が中心となって口コミマップを半年間かけて制作し、口コミマップの無料配布でもブランドを露出している。

発行元は堀川高、KBS京都、大塚食品の3者で、京都市と新京極商店街がこれに協力した。

19日、同商店街で生徒から口コミマップを贈呈された門川大作京都市長は「京都の町全体で修学旅行生の満足度を高め、千数百年の京都の魅力をしっかり後輩に伝えていくために続編をお願いしたい」と期待を寄せた。

口コミマップを贈呈された門川大作京都市長㊥ら
口コミマップを贈呈された門川大作京都市長㊥ら

口コミマップの制作は、昨年10月に「マッチ」のイベントとして、全国の修学旅行生と地元高校生の情報交換を目的に同商店街でメッセージボードを設置したところ、多くの情報が寄せられたのが発端。制作に当たっては堀川高の生徒が地元ラジオ局・KBS京都で京都在住者に呼びかけて口コミ情報を収集し、寄せられた多くの情報の中から厳選した。

贈呈式で編集メンバーの生徒は「修学旅行生がどんな情報を必要としているのかを考えるのに苦労した」「いただいたたくさんの情報の中から厳選するのが大変だった」などと振り返った。

堀川高の谷内秀一校長は「苦労したと思うが、今回は大人と一緒にプロジェクトを成し遂げ見事な口コミマップが完成し感動した。本校でもさらに進めていきたい」と語った。

大塚食品の金子忠晴執行役員製品部部長後列も「毎年徐々にバージョンアップし、今年は情報発信の輪を広げる一歩目。生徒さんが参加し、われわれと一緒に考えてもらうことで高校生活の思い出にしてもらいたい。京都市全体の活動になればさらに輪が広がっていく」と意欲をのぞかせた。

観光客に口コミマップを配る生徒

口コミマップのタイトルは「このマップ京都のJKが作りました(DKもいるでー!)」。小遣いや時間に制限のある修学旅行生の立場に寄り添った内容で、一般観光客にも受け入れられそうなアイデア満載の内容。

ポケットサイズで計22ページの中に、ラーメン、パン、カフェ&グルメ、500円以下の“プチプラフード”、和文化体験、お土産、SNS映え、京都の交通Q&Aなどが盛り込まれている。

初版1万部で、京都市河原町三条観光情報コーナー、新京極商店街協力店舗(約17か所)、京都市役所本庁舎案内所、京都府旅館ホテル生活衛生同業組合教育旅行部会加盟宿泊施設に配置している。

今後は「今年配ってみて堀川高校の生徒さんと考えていく。Webで調べる方への対応や全国の方にどのようにしたら事前に口コミマップをお届けできるかなどを検討していきたい」(金子部長)という。

今回の取り組み以外では「高校生のバスケット大会後や西野カナさんのコンサート後などに毎年100万本以上サンプリングしている。『マッチ』は味覚の表現が難しく、飲んでもらうとすぐにご理解いただけるため、飲用機会を積極的につくっていく」。

新京極商店街の十数店舗では20日から31日まで学生証を見せた学生に270㎖PETの本体を配布。期間中1万本程度を用意している。また贈呈式が行われた19日には、冷やされた同商品1千200本を用意して道行く人に手渡し、編集メンバーの生徒も口コミマップを配った。

「マッチ」1~4月の販売実績は前年同期比14%増。4月には「マッチ」本体のパッケージを刷新し、旧パッケージとの自然切り替えで発売していくとともに、「ベリーマッチ」の中味・パッケージを大刷新し、新商品として発売を開始。また発売とともに、若手俳優の平野紫耀(しょう)さんと元プロレスラー天龍源一郎さんを継続起用した新TVCMを放映し、4月単月では26%増を記録した。

この初動については「毎年少しずつではあるが階段を上がっている手応えがある。2年目のCMや4年目となる西野カナさんのCM楽曲の累積の効果も出てきている。長年行っている高校生100万本サンプリングも徐々に進めていきたい」と述べた。