氷糖商戦 梅酒向けスタート 気温高く前倒し傾向か

氷糖商戦が開幕した。主な需要が梅酒、梅シロップ向けなので青梅の出荷が始まる5月下旬から6月下旬頃が最需要期となる。ここ数年の氷糖市場は下落続きで、昨年は「前年が悪すぎた」と反動増を見込むも結果は微減。4シーズン前の1万5千t台(年間出荷量)から約10%減となり正念場を迎えている。一方、梅酒以外の業務用需要は堅調で甘みのキレを求めるユーザーの支持は増加傾向だ。

昨年度の一般氷糖の年間出荷量は前年比2.3%減の1万3千690tだった。その前年に約7%も落ち込んだので「悪すぎた」とプラス反動を見込んだものの、結果は微減着地。出荷量を左右するのが青梅の品質、量、タイミングで、加えて短期商戦ということもあり数日のズレも結果に影響する。ここ4シーズンはそうした”噛み合わせ”の悪い状態が続いている。

また、昨年は氷糖自体も値上げ(10円/1kg)を行っており、梅酒向けなど年にほぼ1回の購入機会なので影響はなかったようだが、トップ3社(中日本氷糖、日新製糖、鳳氷糖でシェア9割)で価格差を意識した駆け引きも発生した様子だ。

さて、今年は目立った青梅の不作情報もなく期待が持てるシーズン予想となっている。氷糖の値上げもない。やや気温が例年より高く降雨も多いので青梅の成長が早くなり、出荷ピークも早まると指摘されている。その影響で6月下旬の商戦終了日が前倒しになる心配はあるが、それ以外の大きなマイナス要因は指摘されていない。

また、夏季商戦に向けた特設売り場は梅酒以降も乾麺、つゆなど目白押し。気温が高いと「早く退いてくれ」と圧力もかかる。今年もそうした方々からの催促を見込んで早めの売場展開となるかもしれない。

氷糖商戦 梅酒向けスタート 気温高 前倒し氷糖出荷量は昨年1万4千tを割り込んでおり、ここ5年ピークの1万5千t台から徐々に遠ざかっている。「1万5千t回復は十分可能」(福井直也社長・中日本氷糖)と、まだ手の届く範囲に目標が見えている間に底上げを果たしたいところ。梅酒、梅シロップ向けが大半だが、冬季需要(ゆずなど柑橘類のシロップ漬け)や業務用の拡大を長年目指している。最近はコンビニのアイスで氷糖を使った商品も徐々に増え、原材料欄で「氷砂糖」と表記されることで認知も高まる。年間需要に弾みをつけるべく梅酒商戦がスタートした。