和食ブームへの新戦略

和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて5年。この間に日本の料理専門学校で学ぶ留学生が2・5倍となり、特にアジア圏が伸長傾向にある。訪日外国人が和食を知り、帰国後に地元の和食レストランに訪れる機会が増加。和食料理人の需要が高まっている。

▼先日放映されたテレビ番組で台湾人の元留学生が紹介された。卒業後は地元企業に入り、和食の開発チームを任されている。台湾では和食のポテンシャルが高く、本場日本のおいしさにこだわったメニュー展開で海外へもビジネス機会を狙う。

▼農水省の推計によると海外における和食店の数は昨年で約11・8万店。前回調査した2年前と比べて1・3倍に増加した。アジアが5割増の6万9千300店、中東は6割増の950店と急成長。早くから進出した北米は微増の2万5千300店、欧州は2割増の1万2千200店にとどまった。

▼現地資本の店でも本格的な和食が広がれば日本にとっても商機につながる。必要なのはそれに見合う付加価値。海外の文化や嗜好には何が価値かを見いだし、しっかり伝えることが必要である。