泡コーヒー 各社から提案活発、夏に向けバラエティー拡大 専用サーバーでアレンジも多彩に

ビールのようにサーバーから注がれる泡コーヒーが広まりつつある。中味と見た目の新しさで、これまでコーヒーを飲まなかった人が新たに飲むようになるといったコーヒーユーザーの裾野拡大を目的に、コーヒー大手各社も取り組みを強めている。

氷を入れたアイスコーヒーの場合、氷が溶けるとコーヒーが水分で希釈されるが、泡コーヒーはコーヒーそのものの味を冷やした状態で楽しめるのが特徴。他の素材と組み合わせるアレンジメニューやモクテル(アルコールを使わないカクテル)などアルコール代替品もつくりやすく、サーバーから注がれることからエンターテイメント性も兼ね備えている。

泡コーヒーはアメリカではコーヒーの新しい楽しみ方として「NITROコーヒー」や「ドラフトコーヒー」と呼ばれ、現在はコーヒーのクリーミーさを生かす抽出方法としてコールドブリューコーヒー(水出し抽出コーヒー)と掛け合わせるのがトレンドとなっている。

UCC上島珈琲「アイスブリュードコーヒー」(上)、キーコーヒー「KEY COLD CREMA ディスペンサー」(左下)、ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」
UCC上島珈琲「アイスブリュードコーヒー」(上)、キーコーヒー「KEY COLD CREMA ディスペンサー」(左下)、ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」

UCC上島珈琲は、アイスブリュードコーヒー(IBC)を展開。UCC独自開発のサーバーを通すことでクリーミーな泡立ちを実現し黒ビールのように見える新感覚のアイスコーヒーを提供している。改良を経て、現在は泡の量がきめ細やかに調整でき、泡とコーヒーの黄金比を店舗ごとに調整できるようになっており、抽出スピードも以前のものと比べ約5倍に高めた(UCC社内比較)。

IBCは現在、横浜駅構内の商業施設内にある「COFFEE STYLE UCC」や関東・近畿・中国エリアで展開している「MELLOW BROWN COFFEE」などで飲むことができる。

キーコーヒーは昨年9月から新マシン「KEY COLD CREMA ディスペンサー」を使った、泡立ちスタイルのアイスコーヒー「コールドクレマコーヒー」を提案している。

同マシンはポータブルタイプで、大掛かりな設置工事を要さずに導入でき100Vの電源だけでクリーミーな泡立ちが楽しめるのが特徴。液体と泡の2層に分かれるまでの変化も楽しめ、インスタ映えによる集客も見込める。紅茶にも対応し、コールドブリューコーヒー以外に、チョコレートなどと合わせたアレンジコーヒーやシロップなどを入れたティーメニューも料飲店向けに提案している。現在、喫茶室ルノアールなど23店舗に同マシンが導入され、導入店の情報は同社サイトの特設ページで公開している。

家庭外のさまざまな場所でアイスクレマ体験施策を行い、家庭用にも注力しているのはネスレ日本。4月1日には、「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」を新発売した。同サーバーは、電池で動くハンディタイプ。家庭や屋外などで、より手軽に「アイスクレマコーヒー」を作ることができるようになっている。