加藤産業 減益予想から増益に 「低温、酒類が改善」加藤社長

加藤産業の第2四半期(10~3月)は増収増益。当初は減益を予定していたが、主力の常温に加えグループの低温、酒類の各卸売事業が計画をクリアし営業利益は9.5%伸びた。売上高も計画をクリアし、通期は1兆円の達成を目指す。加藤和弥社長は上期の概況と今後の取り組みについて次の通り語った。

【上期の総括】

本体の常温を含め酒類、低温のグループ会社の卸売事業が計画をクリアしたことで、減益計画から増益となった。一方で製造子会社や物流会社、海外事業が計画を少し下回った。

酒類は昨年の酒税法改正以降、利益が出るようになってきた。低温は不採算取引を見直したにもかかわらず売上げが伸びており、営業において前向きな姿勢が出ている。

業態別ではドラッグストアの伸びが大きく、上期の伸び率は16~17%。構成比はまだ1割に満たないが、毎年1ポイントずつ上がっている。

【景気動向について】

人件費が増加し、それが消費に回っている実感はないが、景気の流れとしては必ずしも悪いことではない。ただ、この後、大変になるかもしれないという怖さがある。

来年は消費増税があり、再来年はオリンピックが終わり、それぞれマイナスインパクトが出てくると思われる。そういう時に振り返ってみて、あの頃は良かったと言われるのが今であったり、これからの1年間ぐらいになるかもしれない。

【下期の取り組み】

通期は売上高1兆円、節目の数字を目指す。下期はマレーシアの連結子会社の売上高が乗ってくるので、通期の売上高予想(2.7%増)は無理な数字ではない。

ただ、上期の売上伸び率が1.7%、昨年の上期も1.1%しか伸びていない。昨年はグループ会社で落とした部分もあったが、今年はそういうのがない中でこの伸び率では厳しい。3%前後の伸びがないと、経費を吸収しながら利益を出すのは難しい。

しばらく減益が続き昨年ようやく増益になったが、売上げに対して少し消極的になっていたかもしれない。日々の営業活動をきちんと行い、提案もしながら、半年や1年先に新しい取引が始まったり、取引の拡大ができるというのがわれわれの世界だ。そういう行動をもっとやっていかなければと思っている。