海苔共販 枚数1%増、単価9%安で終了

2017海苔年度 海苔共販 枚数1%増 単価9%安
2017海苔年度 海苔共販 枚数1%増 単価9%安

高騰終息も一昨年には戻らず

今年度(2017年海苔年度)の海苔共販が終了した。速報値では枚数が1%増(75億4千492万枚)、気になる平均単価は後半になって下落し9%安だった(11円88銭・1枚当たり)。共販金額は8%減。久々の良質増産で高値追いもあったが、後半は既に資金も我慢も限界に達し、家庭用で減量した影響もあり単価は下落。4年続いた連続高騰相場はいったん終息した。

豊作と呼ぶには低いレベル(75億枚)ながら、海況、気温など好条件で今年度の海苔共販は終えることができている。特に前半は異常高の昨年より高値で推移したが、ようやく巡ってきた良質増産の年なので、少しでも高品質の原料を確保したい思惑が高値を呼ぶ格好となった。ただ、折り返し地点(1月末)を過ぎると業務用、家庭用の仕入れが増えるため徐々に平均単価が下落。最終的には前年の9%安で着地した。

しかし、昨年の異常高(13%高)を解消するほどの下落にはならず、ここ3年で41%高になり大騒ぎしたことを考えると低いレベルだ。

一方、共販枚数(成約枚数)は75億枚ながら無札品もそこそこあったことを考えると、昨年に各社が実施した減量効果で必要流通量は減少したと見るべきだろう。ただ、縮小均衡の流れであり注意が必要。特に昨年末は減量効果が出たのか、主要企業の家庭用商品が20~30%増と大きく伸びて欠品騒ぎも起きた。

入り枚数が減ったのだから使用サイクルは当然早くなる。特に減量商品は価格据え置きを狙って売れ筋を中心に行ったため、東名阪の各量販店で同じ現象が発生した。しかし、海苔工場も今や人手不足なので売れ筋に集中するため、一部商品を終売する企業や何とか稼働時間を延長して対応する企業などてんてこ舞いの様子だった。

その騒動も落ち着いたが、つまり減量した内容量に落ち着いたということ。減った内容量だけ余分に買ってくれることは期待できないし、需要量のレベルダウンも覚悟しないといけない。そうした犠牲と引き換えに高騰相場の終息がある。

ここ3~4年の海苔業界はいろいろなことがあり落ち着かない日々が続いているが、今年は豊作年で海苔の品質は間違いなく良い。おいしい海苔を味わってもらおうと特別シリーズを発売する海苔メーカーもある。「高い」「減った」を打ち消すぐらい「今年の海苔はおいしい」をPRする姿勢が重要だ。

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