家庭用砂糖 小容量タイプ挑戦続く 新たに三井製糖が発売

家庭用砂糖は小容量タイプの挑戦が続いている。日新製糖は2月に「きび砂糖SPECIAL」(300g)を発売した。昨秋からテスト販売を実施し、内容と価格のバランスを研究。今回の商品にたどり着いた。さらに4月から三井製糖も上白糖と三温糖の小容量400g(スタンドパック・関東限定)を発売した。砂糖の家庭用比率は約12%と、かなり低下したが年間消費の減少分で、約8割は家庭用が原因とされる。他の基礎調味料でも容器改革などでV字回復を見せる場面もあり、家庭用砂糖もさまざまなニーズを探る時代になった。

砂糖消費の約8割強が業務用需要であり、飲料や菓子、業務用ユーザー向けとなっている。そのため消費量も天候要因や商品の売れ行きなどに左右される。一方、家庭用消費は約12%に低下。家庭内調理の減少、調味料の多様化、砂糖の敬遠など複合要因で現在に至る。

業務用で肩代わりするように伸びていれば“チャラ”で納得できるが、そううまくいかない。さらに、前砂糖年度では消費量が大台の190万tを下回ったが、減少分の8割が家庭用と指摘されるほどだ。砂糖は基礎調味料の中でも成分(ショ糖)を販売しているようなもので商品の差別化も困難。そのほかの商品要素で砂糖をより使ってもらうことに向き合う段階にきている。

日新製糖は昨秋から「ボックスシュガーミニ」(きび砂糖SPECIALと同形態)で、上白糖やグラニュー糖の試験販売を西日本で実施してきた。通常の1kgレギュラー品に対して、400gサイズだが、「簡便性は合格。あとは割高に感じない工夫」と同社は分析していた。そして今回、入れる砂糖を「国産100%」にして付加価値アップを図った。

三井製糖のスタンドパック400gはチャック付きで日新製糖のボックスシュガーと同じく、別容器に移す必要はないタイプ。スーパー売場は1kgタイプが主流で、既にハーフサイズ(500g)がCVSも含めて流通している。今回挑戦している小容量タイプはハーフサイズよりやや少ないが簡便性、品質性が上回ることで良い意味での切り替えも念頭に置いている。もちろん価格は高くなる。

さて、他の大手は静観姿勢だ。まずは同2社の戦いぶりを眺めてからの出陣検討となるだろう。広く食品の少量化は進んでおり、3~4人前設計は“余る”と言われる世の中。家庭用砂糖の挑戦も各方面から注目を集めている。