“本来のみそ”千年先へ継承 こだわり商品を開発 千年志しの会

千年の志し味噌(千年志しの会)
千年の志し味噌(千年志しの会)

「千年志しの会」は先頃、共同開発商品「千年の志し味噌」の発売を開始した。同会は“千年以上続いてきた本来のみそ造りの伝統を千年先まで継承したい”という理念を共有するみそメーカー9社、卸売2社の集まりで、各メーカーのみそ9種を共通のこだわりとデザインで商品化した。組合とは異なるメーカー・卸の横断的な活動の場として注目を集めつつある。

本来のみそはどうあるべきか。この問いかけから同会はスタートした。みその歴史は飛鳥時代にまでさかのぼるとも言われ、以来千年有余にわたる時を刻んで、日本人の食生活に欠かせない必需品として育まれてきた。伝統あるみそ造りの本質を忘れてはならない。この思いに突き動かされて、同じ志を持つ醸造元や卸売が集まった。

メンバーは丸十大屋、会津天宝醸造、加賀味噌食品工業協業組合、あおき味噌、マルモ青木味噌醤油醸造場、中定商店、片山商店、志まや味噌、鶴味噌醸造、山永味噌、あぶまた味噌の11社で、数年前に活動を開始し、今年4月開催の勉強会が20回目となる。

この勉強会では、みその格付基準策定がまず中心議題となり、1年以上かけて米みその格付基準を完成させた。原料、生産関係、品質・安全、包装出荷など55項目を設け、取り組みに応じて点数が加算される。この格付基準に沿って、一定基準を満たしたみそ「千年の志し味噌」(300g、1個・税別1千500円)9種を開発した。

原料の大豆、コメ、麦は国産を100%使用している。また、みそに本来含まれる酵素や酵母の効能を維持するため、加熱殺菌しない無添加の生みそにこだわった。醸造は各蔵が先祖代々受け継ぐ発酵熟成方法を用いた。