家庭用チーズ値上げ 雪印メグミルクが先陣 競合他社も追随か

家庭用チーズ値上げ 雪印メグミルク

雪印メグミルクは5日、家庭用チーズ59品を5月1日出荷分から値上げすると発表した。主力商品のほとんどが値上げの対象となる。原価高騰を背景に18年中の値上げは不可避とみられていたが、まずはトップシェアが先陣を切る形。コスト構造は同様のため、今後、同業他社も追随するものとみられる。

今回の価格改定・容量変更は、4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げられたことに加え、プロセスチーズの製造に使用する輸入原料チーズ価格の上昇。エネルギー、物流、人件などの上昇を受けた措置。

価格改定の種別内訳は、プロセスチーズ35品(改定率4.8~17.2%)、ナチュラルチーズ24品(4.3~6.4%)。このほかナチュラルチーズ3品は容量変更(14.3%減)で対応する。

主要商品の新価格は、プロセスチーズでは主力の「スライスチーズ(5枚入り)」が税別220円(現行価格210円)、「同(7枚入り)」が360円(同340円)、「6Pチーズ」365円(同345円)、「ベビーチーズ」160円(同150円)など。ナチュラルチーズでは「雪印北海道100カマンベールチーズ」500円(同475円)、「雪印北海道100さけるチーズ(プレーン)」220円(同210円)など。

家庭用チーズ市場は、根強い「家飲み」需要を背景に、ポーション、ベビーチーズなどのおつまみ系ジャンルが伸長していることに加え、認知症への効果がテレビなどで報じられたカマンベール、カルシウム摂取効果が注目されたパルメザンチーズなどの高単価商品も伸長。間口と奥行きがさらに広がっている。

実際、17年度上期(4~9月)のチーズ市場は、プロセスチーズが前年比7~8%増、ナチュラルチーズが2ケタ増で、トータル2ケタ弱の伸長を示すなど好調だ。

半面、チーズ業界内では、昨年の時点で18年中の価格改定は不可避という認識が広がっていた。

価格改定の影響は未知数だが、値上げを我慢してプロモーションを控えるよりも、価格改定をしても積極的なプロモーションを展開する方が将来的なチーズ市場の拡大にプラスに働くとの判断もあったものとみられる。

旺盛な需要という追い風が吹いているとは言え、メーカーには価格改定の影響を最小限に抑えるような需要拡大や販促施策、商品面の取り組みが求められそうだ。