アサヒ飲料「ワンダ」本格始動 基幹の缶、新製法で磨く

3日、中身・パッケージを刷新した「ワンダ モーニングショット」と「同 金の微糖」のショート缶2品などが発売された。これを機にアサヒ飲料は重点ブランドである「ワンダ」の戦略を本格化していく。

同日には従来のコンセプトに時代性を加味した新コミュニケーションも開始。ショート缶・ボトル缶の基幹商品への興味・関心を高めるための活動を強化していくとともに、小型PETの新領域にも挑み、ブランド全体で今期5.6%増の4千400万ケースの販売を目指していく。

この日、都内で開かれた発表会後に囲み取材に応じた宮野款執行役員マーケティング本部マーケティング一部長は「本日の発表から本格始動し、年間目標に向けて緻密に展開していく」と意気込みを語った。

ブランドポートフォリオについては「ボリュームとしてはお客さまとの絆がしっかり築けている基幹商品をメーンとしながら、少し若い方をターゲットにPETコーヒーでプラスアルファの部分を生み出していきたい」と説明した。

旗艦アイテムの「モーニングショット」は今回新たに、濃縮したコーヒー成分を加えてミルク分を超微粒子化するモーニングクオリティ製法を採用。これにより、「より一層コーヒー本来の苦みと味わい深さ、スッキリ感を打ち出した」ほか、従来よりも殺菌時間を短くすることで鮮度感も強化した。

慶應義塾大学との共同検証では、モーニングクオリティ製法でつくられた同商品を60人以上の30~50代ビジネスパーソンに午前中の時間帯で飲んでもらったところ、“前向きな気分”が増すことが科学的根拠に基づき数値化。数値化に当たって「満倉靖恵教授の技術指導の下、生体信号で行った」(小杉亘研究開発本部研究開発戦略部研究企画グループ課長)という。

パッケージにも磨きをかけ、エンボス部分に日の出をイメージし、金色基調のグラデーションにより視認性を高めた。

「TEA COFFEE」(アサヒ飲料)
「TEA COFFEE」(アサヒ飲料)
新機軸の位置づけとなる小型PETの「TEA COFFEE」については「コーヒーに求められるのは嗜好と止渇の2つがあり、後者の止渇の部分でコーヒー以外の水やお茶を参考にしていく中で、コーヒーと茶葉を掛け合わせ、物性的にも新しい提案をしながら対応していく」(宮野部長)と語った。

もう一つの新機軸となる希釈タイプのPETコーヒー「乳酸菌コーヒー」2品は2月に発売され、「発売1か月で課題がいくつか出てきており、修正をしながら下期に向けプラスアルファでの展開を検討していく」。

新コミュニケーションは「基本的にコミュニケーションターゲットに変更はなく、働き方改革といった社会環境の変化にキャンペーンなどを通じて貢献することを表明していきたい」との考えの下、新たに“人生楽しんだモン勝ちだ!”のタグラインを付け、メールやSNSで応募すると抽選でタグラインに関連した賞品が当たるキャンペーンを展開している。

人生楽しんだモン勝ちだ!WONDA2018年ブランド戦略発表会に招かれたビートたけしさん(中央右)、春日俊彰さん(オードリー)、劇団ひとり、澤部 佑さん(ハライチ)