自動車部品からカット野菜へ アイオ、業務用冷凍野菜を強化

農水産乾燥食品を製造販売するアイオ(本社・広島市南区)は初の自社ブランド商品として、冷凍のカット野菜を発売した。いんげん、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、枝豆の5品で、いずれも内容量は500g、業務用向けに展開する。

同社はもともと、自動車部品の加工や選別を行う会社として1982年に創業。ねじなどの部品を画像処理によって選別する方法を開発した。その技術を生かし、1995年には農水産物の選別や加工を行う食品事業部を山口市に新設する。

その後、2009年に関東工場、13年には中国に乾燥食品工場を開設するなど食品事業の拡大を図り、現在では売上高の70%を食品が占めている。

16年には乾燥野菜と冷凍野菜を生産し、日本に輸出するための合弁会社、浙江省農穂食品有限公司を中国の国営企業と設立した。合弁会社の生産ラインには24台の乾燥釜のほか、画像識別機器やマグネット選別機など、さまざまな選別設備を日本から導入。高品質を維持しながら、年間5千tの生産量を予定している。

「将来は市販用も」吉永社長

今回発売した冷凍野菜について、吉永克己社長に聞いた。

原料の野菜は工場近くの農場で生産しているため、鮮度が高いまま加工できるのが特徴だ。契約農場に加え自社農場を持っており、安価で安定的に原料が手に入る。合弁先の企業はもともと大手食品企業と取引しているため、品質管理も整っている。

今回の新商品はまず業務用から広げ、将来的には市販用へも展開する。現在、当社は乾燥野菜がメーンだが、今後は冷凍野菜を拡大していきたい。