動画と教室で製品を拡散 富永貿易ともぐー リアル体験がカギ握る

食品などにおけるデジタルマーケティング市場規模は2千億円程度と言われ伸長中だが、日本の同市場規模(1兆2千億~1兆4千億円)と比べ小さく「食品業界は遅れているのでは」との声もある。

注目を集めているのはレシピ動画だ。実用面だけでなく趣味的な視聴が多く、若年層を中心に多様な層が利用している。ある酒類業界関係者は「上から調理過程を撮影し、楽しく見せる方法は画期的」と評する。食品企業と動画制作企業とのコラボも増えているが、「実際に料理を作ってもらうこと」がカギとなる。

スタートアウツが運営するレシピ動画サイト「mogoo(もぐー)」は、提携企業製品を利用した動画を配信するだけでなく料理教室も開催し、製品を体験する場も提供する。

食品企業側にとっても製品がWeb上で拡散するだけでなく、参加者や閲覧者から生の声を吸い上げられるなど好評だ。また、動画やレシピの品質の高さやWeb以外でも利用できる汎用性の高さ、動画の二次利用のしやすさなども評価されている。

2月には富永貿易と共同で洋風手まり寿司のワークショップを開催。富永貿易が扱う「ガルシア・エクストラバージンオリーブオイル」を使ったアレンジレシピを提案した。酸度が低く程よい苦みと辛みが和食と合うという。講師の西田朱里氏も「オリーブオイルは和洋中に合う」と話す。

富永貿易は複数の動画会社を比較し「もぐー」を利用。動画配信サービスで得意先・消費者にアピールできる上、教室で実際にアプローチできると考える。同品については店頭での試食会のほか、SNSでの販促で市場自体を広げたいとする。

参加者は料理過程や作品をその場で撮影、#(ハッシュタグ)をつけてインスタグラムなどSNSに投稿しており拡散が期待できる。撮影や盛り付けのコツも披露され、「インスタ投稿の参考になった」「オリーブオイルを使う幅が広がった」などの感想が寄せられた。