不二製油グループ 可能性広がる植物性食(PBF)

健康とおいしさ、環境に貢献

不二製油グループ本社は世界的に関心が高まっている大豆ミートをはじめ、USS製法の豆乳チーズなど、植物性素材をベースとした「Plant―Based Food」(PBF)の展開を強化する。8日、都内で発表会を開き、最新技術で健康とおいしさ、環境負荷に配慮した大豆由来のソイカツやソイチキン、USS製法の豆乳クリームで作るスイーツやソース、新発想のウニ風ペーストなどを披露した。

近年、米国ではインポッシブルバーガーやビヨンドバーガーなど、植物肉が話題となっている。特に80年代以降に生まれたミレニアル世代は環境への配慮を意識し、これまでの動物性食から、植物性食中心のライフスタイルへのシフトが見られるという。ヨーロッパでも同様で、サステナブルへの関心が強まる中で肉の摂取を減らし、その代替として植物性素材が注目されている。

背景には、世界の人口増加と食料供給、環境問題がある。世界人口は2050年には98億人に達する見通しで、食料や水資源の不足が懸念されている。例えば、穀物をエサとする肉は、食料生産効率において大量のエネルギーを必要とする。農地と資源が限られる中で、肉・魚・乳の動物性たん白だけでは増加する人口に対応できず、環境負荷の観点からも世界的に植物性素材への期待が高まっている。

不二製油グループ本社の清水洋史社長は「創業以来、大豆や油脂などの植物性原料を中核とする素材メーカーとして事業を展開してきた。植物性食(PBF)が注目される中で、これまでのPBFカンパニーにとどまらず、PBFソリューションを展開する企業を目指す。技術革新によって健康とおいしさを実現し、環境問題など、お客さま・社会の課題解決に貢献する企業として、植物性食(PBF)の可能性を広げていく」と意気込みを語った。

発表会では、一粒の大豆から、さまざまな加工食品に枝葉が広がっていく「ソイツリー」の概念を展示。納豆・豆腐・みそなど伝統的な大豆食品だけでなく、最新技術でおいしさを実現した大豆ミート・ソイチキン・ソイツナ、USS製法の豆乳クリームから生まれた植物性チーズやスイーツ、ドレッシング・ソースなど、肉・魚・乳の代替となる大豆由来のさまざまな加工食品を試食も交えながら紹介した。

また当日は相模屋食料の鳥越淳司社長が出席し、USS製法の低脂肪豆乳と発酵技術から生まれた新感覚の豆腐「BEYOND TOFU」を披露(別掲)。植物性食の新たな時代の幕開けを印象づける発表会となった。