ロングセラー「アラ!」に要冷タイプ 佃煮の“惣菜化”進める

ブンセン(兵庫県たつの市)はロングセラーの海苔佃煮「アラ!」に、チルドの新製品「生アラ!」を投入した。

原料である国産あおさ(ヒトエグサ)の風味を残すため薄味にし、新海苔の鮮やかな色目を生かすように仕上げた。通常の「アラ!」に比べ海苔の割合を1.3倍に高め、化学調味料と保存料、着色料は使っていない。要冷蔵で賞味期間は270日。内容量141g、オープン価格。

同社はここ最近、「佃煮の惣菜化」(田中智樹社長)を進めている。一昨年は日配売場向けに小魚や豆を加えたカップ容器の「食べるアラ!」、昨年は昆布と具の量を半々にした「おかず昆布」シリーズをそれぞれ商品化。購買層の拡大に取り組んできた。

今回の「生アラ!」について、田中社長は「佃煮は味が濃く塩辛いというイメージが根強い。その中でより自然に近い方向に持っていこうと取り組んでいる。今回は素材の香りや食感をどこまで高められるかということに主眼を置いてつくった」と説明する。日配を強化する中で得たノウハウや顧客の声を生かしながら、「よりおかずに近いところでの商品化」(同)となった。

無添加そうざいの「竹の子土佐煮」
無添加そうざいの「竹の子土佐煮」

袋惣菜では新たに「無添加そうざい」シリーズ5品(竹の子土佐煮、ごぼう土佐煮、たたきごぼう、3色こんにゃく、きのこ海苔和え)を発売。「懐かしいお母さんの味を手軽に」をコンセプトに、化学調味料は使わず素材の食感と風味を生かした。内容量は250~300g、オープン価格。

LLの袋惣菜は市場に定着し売場に並ぶ商品も多様化しているが、一方で回転率の高い商品とそうでない商品との差が出ており、売場における課題となっている。今回の新シリーズは、パッケージや殺菌方法の工夫により賞味期間が常温で270日(きのこ海苔和えは12か月)と長い。店頭で扱いやすい点も訴求し、導入拡大を図る考えだ。