紅茶 活性化へ提案多彩 茶全体を捉えた施策も

紅茶市場は小売チャネルで150億円弱の市場規模を持ち近年微減傾向にある。今シーズン(17年4月~18年3月)も、11月に前年の反動減で大きく落ち込んだことが痛手となり微減か、よくて横ばいが予想される。11月の大幅減は、16年11月1日の紅茶の日にNHK「あさイチ」で放映された紅茶特集による需要増が反動となったとの見方もある。カテゴリー別着地については、ティーバッグ(TB)が微減、パウダーが復調傾向で横ばいか微増、ハーブティーとリキッドがプラスと予想。活性化へと反転させるべく、来シーズンに向けて各社とも提案を強化している。

「Fruits in Tea」を掲げ「リプトン」でフルーツとの紅茶の楽しみ方を提案しているユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは引き続き新しい紅茶の楽しみ方を提案し飲用シーンを拡大していく。

春夏施策の目玉は、二重構造のダブルウォールグラスを使ったオリジナルホットアレンジティーの提案。具体的には温められた同グラスにドライフルーツを入れてからお湯を注ぎ、次にTBを入れて蒸らし最後に好みに合わせてシロップやジャムを入れる飲み方で「Lipton Good in Tea」として訴求している。

対する三井農林は、「中心となるTBとリーフをしっかり訴求しつつ、新規顧客獲得に向けてパウダーや液体にも注力していく。紅茶に限らずお茶全体を幅広くとらえて、ブランドでは『日東紅茶』の『デイリークラブ』と『オーリエンス』に主眼を置いて訴求していく」(大谷栄一ビジネス・コアグループサブグループリーダーブランド・マネジメントチームチーム・リーダー)。この考えの下、リキッド・パウダー・水出し・フレーバー中国茶など複数のカテゴリーから春夏新商品を投入する。

片岡物産は昨秋、アールグレイのアロマ的価値に着目し、3千300億円と同社が推定するアロマの市場規模から新たなユーザーを獲得すべく、「トワイニング」の全アールグレイ商品に“Take it EG”のコンセプトアイコンを掲載しキャンペーンを実施。5月にもキャンペーンを予定し、この施策を続けていくとともに、春夏に向けては紅茶感を強化した「ミルクティー」(190g袋)とスティックタイプの「イングリッシュ ミルクティー」(5本)、「チャイ ミルクティー」(同)の紅茶パウダー計3品を20日に発売した。

味の素AGFは、「ブレンディ カフェラトリースティック」シリーズから「濃厚ロイヤルミルクティー ノンスウィート」と「スティック フルーツティー」4品を21日に新発売。フルーツティー4品については「従来は果汁感を高める技術を導入したが、紅茶感をアップしてほしいというお声が非常に高く、紅茶感エンハンサーという技術を用いて味と香りを高めることに成功した」(金谷克彦執行役員リテールビジネス部長)という。