青汁 おいしくなって活性化 飲用層や飲用機会が拡大 伊藤園、青汁飲料に本腰

グリーンスムージー追い風に

青汁市場は、おいしさが向上したことで飲用層・飲用頻度・飲用機会が拡大し活性化している。市場規模は、通販での販売がメーンでPOSなどの指標ではとらえにくいが、富士経済は17年出荷金額ベースを08年比23.6%増の608億円と予測し、伊藤園は16年小売価格ベースを12年比30%増の1千50億円と推定しており、いずれもインパクトのある数字となっている。健康志向の高まりでさらなる拡大が予想される。

青汁の原料はさまざまで、ケールや大麦若葉、ブロッコリーなど葉茎菜類を使ったものがある。形状・温度帯も粉末・飲料・顆粒・錠剤、常温・冷凍・冷蔵と多様となっている。

形状では粉末、販売チャネルでは通販が大勢を占める中で、飲料と店頭販売のポテンシャルに着目し、青汁を野菜飲料の新たな柱にすべく本腰を入れたのが伊藤園。19日から「ごくごく飲める毎日1杯の青汁」(350gPET)と「毎日1杯の青汁無糖」(900gPET)を順次新発売し、3月12日には新形状大型紙容器(1L)の「毎日1杯の青汁」を新発売する。

青汁市場 ※出展:富士経済
青汁市場 ※出展:富士経済

青汁飲料の可能性について、同社の山口哲生マーケティング三部野菜・果汁・ギフトチームブランドマネージャーは「青汁の拡大はグリーンスムージーが大きく影響して、お客さまは緑系の野菜飲料に価値を感じ始めている。グリーンスムージーをトライした方が“もっと野菜を”ということで青汁に入ってきており、まだまだ伸びていくと考えている」と語った。

同社によると、16年青汁飲料市場は小売価格ベースで111億円と推計し、このうち同社が約6割のシェアを握る。飲料ではそのほか通販を含めて、サンスター、カゴメ、明治などが商品展開している。

この中でサンスターグループは、10年にわたる青汁研究の成果として09年に通販チャネルで発売したトクホの「緑でサラナ」(160g缶)が売れ筋になっている。青汁全般では「ここ10年で売上げは大幅に拡大し『健康道場』ブランドの大きな柱になっている」(サンスターグループ)という。

粉末では、キューサイが02年に粉末タイプの青汁を発売して以降ラインアップを拡充し、現在はスティックタイプの「はちみつ青汁」が主力アイテムとなっている。

同社の販売チャネルは通販や代理店販売がメーンだが、「17年1月1日付けで外食向け営業部署を立ち上げ、素材販売などでBtoBへ新たな販路開拓を進めることで新規顧客に出会えるきっかけにしている」(キューサイ)。

キューサイの原料を使用したコカ・コーラシステムの飲料「ミニッツメイドおいしいフルーツ青汁」(190g缶)は、女性の多い職場などにある自販機に導入され堅調に推移しているという。

粉末カテゴリーでは、キューサイほか山本漢方製薬、アサヒ緑健などが存在感を示している。