キリン系クラフトビールSVB 東京の拠点を大幅刷新 定義改正対応のビールも

キリンビール傘下のクラフトビールメーカーであるスプリングバレーブルワリー社(SVB)は、今秋“新・SVB東京”を立ち上げるなどの取り組みを通じ、クラフトビール拡大に努める方針だ。1日の会見で和田徹社長が明らかにした。

キリングループが注力するクラフト市場は徐々に拡大。16年には3万7千㎘(ビール内構成比1.4%)だったが、昨年は4万㎘(1.5%)となり、今年は4万7千㎘(1.8%)に拡大すると予測している。

キリンビールはクラフト向きのディスペンサー「タップ・マルシェ」を首都圏で展開したところ、取扱店は1千店を突破した。今年は全国に本格展開し、年内約6千店の取り扱いを目標に掲げる。

映画館やブックカフェなどクラフトの取り扱いが少ない業態にも「タップ・マルシェ」は広がり始めているという。1台で4種のクラフトが提供できることから、接点拡大を図りやすいともみている。

また4月のビール定義改正も追い風になるとし、「新しい価値や味のビールが増え、楽しみが増える」(和田社長)と期待する。4月26日には定義拡大への対応第1弾として、フルーツビール「サワーシトラス」を投入する(SVB、キリン販売サイト)。

今秋の“新・SVB東京”は、東京・代官山のSVBを大幅に刷新するもの。「新しいビアエンターテイメント施設としたい」(同)。ハード面の刷新を最低限にして休業を数日に抑え、コンテンツなどの刷新を図る。

今年は産学連携を通じた地域の盛り上げにも取り組み、京都産原料100%のビール造りを起点に、新たな地域コミュニティ創造のプロジェクトを産・学で、場合によっては官・農などとも連携して進め「一つのモデルケースにしたい」(同)と語る。また、京都市主催「京まなび2018」と連携し、3月4日までSVB東京で京都産ビールの提供などが行われる。

さらに想定外の異業種コラボによる革新的なビール体験、情報発信の拠点を今夏から20年にかけて都心に開設、次世代や世界へ向けた発信を強化したいとしている。