ネスレ日本 訪日客を無人接客 ロボットと電子決済で

ネスレ日本はロボットと電子決済に着目し、訪日中国人観光客への接客に貢献する。中国から多くの訪日客が訪れる春節に合わせて、9~25日の期間、東京・浅草の「まるごとにっぽん」3階で「ネスカフェ 和もてなし 無人カフェ」を展開している。

オープンに先立ち8日発表した島川基飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒービジネス部部長は同カフェの狙いについて「家庭外でコーヒーにプラスαしたサービスを提供している。その一貫として、インバウンド需要に対して接客業の問題を抱えているお客さまに何か貢献できることはないかということでスタートした」と説明した。

ソフトバンクロボティクスの「Pepper」が中国語で接客し、ネスレ日本のIoTモデルのコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ50[Fifty]」と川崎重工の双腕スカラロボットにBluetoothのネットワークで連携してコーヒーを無人で提供する。

今回はこれに加えて、中国最大手のデジタル決済サービス「アリペイ」を導入し、土産購入時の決済も無人でできるようになっている。

(左から)古見幸生氏(Origami)、島川基部長(ネスレ日本)、ヘレン・サム氏(アント フィナンシャル ジャパン)
(左から)古見幸生氏(Origami)、島川基部長(ネスレ日本)、ヘレン・サム氏(アント フィナンシャル ジャパン)
「アリペイ」を日本で展開するアント フィナンシャル ジャパンのヘレン・サムマーケティング部部長は「春節などには日本で使えるQRコードのクーポンを出している。日本のコーヒーを楽しめることをアリペイとしても中国に紹介したい」と意気込みを語った。

「アリぺイ」は既に日本で4万店以上に導入され、浅草では人力車が日本初の静的QRコードを取り入れている。

同カフェでは「ネスカフェ ゴールドブレンド」や「ネスカフェ 香味焙煎」などが試飲できるほか、「日本の職人が持つプロフェッショナリズムをコンセプトに加えた製品は海外でも非常に人気を集めている」(島川部長)ことから、「香味焙煎」と「つきぢ田村特製大納言」か「松栄堂特製お餅」をセットにしたメニューを販売している。そのほか写真撮影やくじ引きもできるようになっている。

ネスレ日本によると、コーヒー輸入量は97年を100とすると20年間に日本が1.3倍に拡大したのに対し、中国では10倍の急拡大を遂げたという。