サントリー「ストロングゼロ」食中需要さらに拡大へ くつろぎ時間のRTDも

佐藤RTD部長㊧と村上悦郎執行役員商品開発研究部長(サントリースピリッツ)
佐藤RTD部長㊧と村上悦郎執行役員商品開発研究部長(サントリースピリッツ)

昨年も前年比109%(1億8千295万ケース、250㎖×24本換算)と伸長したRTD(缶チューハイなど)市場で、サントリースピリッツは110%(7千210万ケース)と市場を上回る伸びを見せた。今年は食中酒需要を「―196℃ストロングゼロ」で拡大、食後のくつろぎ時間に向けてプレミアムRTDを充実、外飲みメーン層のニーズをとらえた新需要を「明日のサワー」で創造することを目指す。

今年は「社会の変化に伴って多様化するニーズに寄り添いサントリーが市場を拡大」を掲げる。

社会変化の一つとして、昨年6月施行の新取引基準によりビール類から高アルRTDへ流入、ビール類と併飲するユーザーが増えたことを挙げる。特に高アルRTDは“食事に合う価値”でユーザーが拡大しており、「この当たり前の需要を拡大することが成長のカギ」(佐藤晃世RTD部長)と語る。食中需要を目指し、今年は「ストロングゼロ」で“甘くない”訴求の強化を図る。「ストロングゼロ ドライ」では柑橘ポリフェノールによるすっきり感で食訴求を強化。製品とWebで理由を伝える。昨年に限定で発売した「同 ビターライム」を今年は定番品として発売。ライム果皮由来のシャープなキレで食事に合う中身を実現したという。「ストロングゼロ」目標は111%(3千930万ケース)。

二つ目の社会変化として働き方の変化による帰宅後の時間増大を指摘する。経団連の調査では16年の平均時間外労働時間は前年より減少、同社調査でも夕食後にくつろぐ時間が増えたとされ、食後でのプレミアムRTD拡大のチャンスがあるとみる。

プレミアムRTDには「果実・贅沢ニーズ」と「お酒・本格ニーズ」が求められているとし、前者に対応して「こくしぼりプレミアム」を大幅に刷新。隠し酒を増量し、より深い余韻を実現。デザインやコミュニケーションも刷新する。また「同香熟パイナップル」を3月20日から定番発売。「こくしぼりプレミアム」目標は127%(140万ケース)。

また後者のニーズに関しては、本格的なカクテルRTDへの男性の需要があるとして、プロが作ったバーのおいしさを目指したという「ザ・カクテルバー プロフェッショナル〈ジントニック〉」「同〈モスコミュール〉」を4月3日に投入。同社のジャパニーズクラフトジン「ROKU(ロク)」に使用する原酒の一部と、同社伝統のドライジン、凍結粉砕ライム浸漬酒といったオリジナル原酒の特徴を最大限生かした同社ならではのこだわりを実現、目標は70万ケース。

三つ目の変化として内食機会増による家飲み層拡大を挙げる。同社調査では外飲みユーザーが家飲みの機会が増えたとされ、自宅で店の気分や味が楽しめることを魅力ととらえる新しいニーズがあるとみる。今年の「明日のサワー」シリーズでは4月10日に「明日の焼酎サワー」を発売するとともに限定品やCM、店頭活動で需要を喚起する。「明日のサワー」目標は343%(210万ケース)。

自分好みの味を求める瓶ユーザーには昨年刷新により12万2千ケース(832%)と大きく伸ばした「アイスジン」「アイスウオツカ」シリーズを訴求。さらに4月3日には「アイスジン〈ドライジントニック〉」を投入する。シリーズ目標計109%(13万2千ケース)。

伸長するレモンサワー市場を背景に「こだわり酒場のレモンサワーの素」を発売。CMも2千GRP投入を予定する。目標は3万ケース。