味の素AGF春夏戦略 家庭用市場を強化 「ブレンディ®」とスティックで

味の素AGF社はブランドでは「ブレンディ®」、カテゴリーではスティックに注力してスーパー、コンビニなど小売向けの家庭用商品を強化していく。

そのための施策の柱は、

①アウトホーム(家庭外)飲用の取り込み
②周辺領域の拡大
③消費者接点の確保
④飲用オケージョンへの対応

の4つ。

石川裕取締役副社長執行役員(味の素AGF社)
10日に本社で発表した石川裕取締役副社長執行役員は、アウトホーム市場が伸びる一方でインホーム市場(小売用・家庭内市場)が低迷していると指摘。インホームの低迷要因については「家庭で朝、コーヒーを飲む人が減っている。共働き世帯の増加と働き方改革によって会社で飲む機会が増えている。朝早く出勤して早く帰る時差出勤の流れもある」と説明した。

施策の1つであるアウトホーム飲用の取り込みでは、外食などのトレンドを小売商品の開発に反映させるほか、家庭にある小売商品を家庭外に持っていく仕組みを構築する。
1日中で多く飲まれる朝の時間での提案も強化し、朝食メニューとのコラボ展開などを検討していく。

「ブレンディ®」のブランド戦略としては、秋冬に引き続き春夏にも新コミュニケーションを実施する。夏場にはブランドの世界観を統合的に訴求するCMでボトルコーヒーもPR。「アイス飲用ニーズが高まるような内容を考えている」(金谷克彦執行役員リテールビジネス部長)。

スティックは一杯単価を上げながらシェアも伸ばし、400億円規模の市場の成長を牽引。同社のスティック計の金額シェアは6割強。今後は強みをさらに強くすべく、22年までにすべての事業におけるスティックの売上げを2倍にする目標を掲げ、アイス飲用による夏場の需要喚起や領域拡大などに取り組む。今夏に向けては「ブレンディ」スティックシリーズから冷たい水にも溶けるアイスタイプ3品を新発売する。

領域拡大については「現在持っているわれわれの領域だけで2倍にするのは難しく、新しい領域を攻めていく必要があり、今そこを探っている」。

「ブレンディ カフェラトリー」もその一翼を担う。「『カフェラトリー』を使った新しい専門店の味を家庭内で広げていく」考えで、スティックの中での構成比を高めていく。

なお、新チャネルの開拓については「新領域開発部のEC事業はだいぶ整理できてきたので次の機会には報告したい」(石川副社長)と語った。