菓子流通 菓子卸大手、売上3千億円視野 商社・食品卸の攻勢強まる

菓子流通1兆5千億円市場を取り巻く環境は厳しさを増している。菓子卸大手4社によるコンビニ、量販店の見積もり合わせの余波が中小に影響を及ぼす構図が続く。大手4社は競争しながらも着実に売上げを伸ばしており、大手寡占化が進む。三菱食品菓子部門は3千億円到達を目前に控える。2番手山星屋は国分と資本提携の関係にあり、コンフェックスは伊藤忠資本が入る。同じく伊藤忠資本の日本アクセスはドルチェとともに浮上するなど、大手食品卸の菓子への関与が一段と深まってきた。

独立系では高山が健闘し、唯一2千億円の売上げ規模を持つ。植嶋、カトー菓子を傘下にする加藤産業や、菓子では一日の長がある旭食品、ヤマエ久野など大手食品問屋が菓子で攻勢を強めている。取引制度を含めて独立した中間流通市場を形成している菓子マーケットであるが、大手商社・食品問屋がフルラインの触手を伸ばしてきた。

一方、グループ卸としてはエヌエス研究会、全国流通菓子卸協同組合(全流協)、JCCがあり、さらに昨年末には丸高商会とサクラバがグローカル・ユナイテッドを立ち上げて話題となった。菓子は本来、チョコレート、スナック、米菓、ビスケットなどカテゴリーが幅広く、和洋菓子まで含めて商品形態も多種多様であり、大手商社・卸が扱う商品としては必ずしもそぐわない側面がある。グローカル・ユナイテッドが提唱する地域菓子を持つ地域卸のローカルな戦い方がどこまで通用するか、今年以降試されることになる。

(本紙新年号「’18食品業界 重大新潮流」より一部抜粋)