アゲインストの中、前年クリア 18年は外食の課題解決に貢献 キユーピー

清水執行役員フードサービス本部長

キユーピーはこのほど、フードサービス(業務用)春の新製品説明会を行い、清水誠三執行役員フードサービス本部長が17年度の結果と18年の基本方針を述べた。

○…17年度は、16年の台風によりアヲハタのスイートコーンが休売を強いられるなど自然災害で20億円相当の被害が発生した。8月に発生した惣菜の食中毒事件では、ポテトサラダが原因と報道されたことで大きな影響を被り、ロングライフのポテトサラダが8~10月に20~30%減、惣菜用のマヨネーズも80%台の推移を余儀なくされた。こうしたアゲインストの環境にもかかわらず、フードサービス部門は前年をクリアできた。

○…商品別に見ると、タマゴが大きく伸びた。イースター企画が6年目となり定着を果たし、殻付き卵からの切り替えで凍結全卵の伸長も著しい。昨年厳しかったコンビニ関係は、今年後半から顕著な伸びを見せ始め、病院業態も安定するなど各業態とも順調に推移した。

○…18年度を最終とする今中計は「おいしさと市場作りをサポートする」を基本に、「外食でもっと野菜を、もっとタマゴを」をサブテーマとして外食を支援している。従来の野菜サラダだけでなく、ビタミン、ミネラル、タンパク質などさまざまな栄養素を加えたバランスのいい“パワーサラダ”を3年前から提案しており、一般の料飲店をはじめ、量販店の惣菜売場、ホテルなどいろいろな業態で展開が進んだ。

また、昨年はフルーツビネガードレッシング2品、今年はすりおろしにんじんドレッシングを発売し、この商品群がパワーサラダを後押ししている。

○…外食での野菜摂取機会を増やし外食店を応援するモットベジプロジェクトは、1万1千店を超える店舗がモットベジアンバサダーとして参加し、春にパワーサラダキャンペーン、秋にホットサラダキャンペーンを実施した。これらメニューを注文すると、アマゾンギフト券が喫食者に当たるというもので高い評価を受けた。

サラダはメニューが固定化しやすい商材だが、このキャンペーンが新しいメニュー開発につながったなど評価をいただいた。アンバサダーの皆さまにはこのほか、野菜情報やトレンドを学べるセミナー、素材・メニューに関するお役立ち情報の提供も行っている。

○…タマゴはイースターに注目して6年目となり、クリスマスやハロウィンと同程度の盛り上がりを見せる状況となった。イースターは1日限りだが、4~5月の伸びが3年連続で10%増となっている。今年発売したピュアホワイトシリーズは、インスタ映えするフォトジェニックなメニューとして評判となり、白いタマゴメニューを多くの店で展開してもらった。

また、1kgの殻付き卵を処理すると約7分かかるが、凍結全卵を使うと1分30秒程度で使えるようになる。サンドイッチ用のスプレッドを店内調理していたカフェチェーンが、当社のタマゴサラダを使うことでオペレーションも楽になり、食中毒の心配もなくなったといずれも高い評価いただいている。

○…18年度はフードサービス市場の発展のため、課題解決に貢献していく。人手不足対応や、新規メニュー、付加価値で市場を活性化させていきたい。ベーカリーでは野菜たっぷりサンドの人気が高い。チェーン店は野菜処理のマニュアルがあるが単独店では難しいため、酢を使う野菜処理の講習を行い、ベーカリーショップからは評価いただいているところ。

○…本格ソースが手軽に使えると評価の高い“オマールソース”は2ケタ増。野菜のうま味を凝縮したヴルーテソースは作るのが難しい商材だが、春の新製品で商品化しオペレーションの簡便化に貢献したい。

また、パワーサラダに続き18年はボウルスタイルのメニューを提案していく。ベースは雑穀類、あるいは野菜を細かくカットしたもので、その上に野菜やタンパク質を乗せていく。進化系のどんぶりスタイルで、このメニューを徹底して紹介していきたい。