神戸発の備蓄食を 商品化へ向け市民が試食

神戸市は家庭での備蓄を推進する狙いで、市民の意見を取り入れた新しい備蓄食の開発を進めている。普段の食事をしながら買い足すローリングストック法に基づき、家庭で備えるきっかけにしようと「KOBEそなえとうパントリー」プロジェクトを結成。18日には神戸市内で商品化へ向け試食会を開催した。

この日は婦人会や子育て団体、PTA、大学生など関係者13人が参集。市と防災に関する協定を結ぶ通販会社、フェリシモの小池弘之部長は「市民からは何を備えれば良いのかという声をよく聞く。このプロジェクトを通し、日常的に食品を備えるような仕組みを推進していきたい」と述べた。

阪神大震災から間もなく23年。震災を経験していない世代が親になっている。今回のプロジェクトは「そういう人たちが次世代に伝えるキーマンになる」(危機管理室)との考えから、子育て世代を対象にした防災啓発の検討会から始まった。

試食会では神戸に本社を置くエム・シー・シー食品がレトルトカレーやスープ、缶詰など18種類の商品を提供。参加者の意見をもとに来年1月にメニューを決定し、3月の商品化を目指す。神戸市危機管理室の鍵本敦室長に話を聞いた。

…最近はコンビニも近くにあり、家庭にはあまり食品を置かないようになっている。保存食を用意しても結局は食べないことも多い。それでは無駄になる。市でも備蓄をしているが、家庭でのストックを習慣づけることが大事。将来的には地元の食材を使ったオリジナリティーのあるものを開発し、経済の活性化にもつながればと考えている。神戸から発信していくことの意味は大きい。